工学院大学 総合型選抜2027|自己推薦型・探究・総合評価型

工学院大学の2027年度の年内入試で、一般の受験生が出願できるのは総合型選抜の3方式(自己推薦型選抜・探究成果活用型選抜・総合評価型選抜)です。学校推薦型選抜は指定校制推薦のみで、公募制の推薦は入試サイトの方式一覧に掲載されていません。

3方式とも出願は10月14日で締め切り、試験は11月7日・8日(探究成果活用型の2次は11月28日)です。2026年度の自己推薦型選抜は志願者598名・合格者190名でした。

この記事では、方式ごとの出願条件・選考内容・日程、2026年度入試の結果、理系の総合型に向けた数学・理科と探究活動の準備をまとめます。

項目 内容
対象 2027年4月入学(2026年度実施の入試)
学部 先進工学部・工学部・建築学部・情報学部
出願期間(3方式共通) 2026年10月1日(木)〜10月14日(水)。締切済み
試験日 自己推薦型・探究(1次):11月8日(日)/総合評価型:11月7日(土)・8日(日)/探究(2次):11月28日(土)
合格発表 11月20日(金)10時(探究の最終発表は12月4日(金)10時)
入学手続締切 12月2日(水)(探究は12月16日(水))
検定料 33,000円
基礎学力調査 数学50分・英語40分(各100点)

1. 方式ごとの一覧

方式 概要
自己推薦型選抜 4学部が対象。書類審査、基礎学力調査(数学・英語)、面接(口頭試問を含む)。募集人員は計70名
探究成果活用型選抜 4学部が対象。探究活動の発表経験が条件。1次は基礎学力調査と書類、2次はプレゼンテーションと面接。計17名
総合評価型選抜[先進工学部] 生命化学科・応用化学科・応用物理学科。実験とレポート、面接、基礎学力調査。若干名
総合評価型選抜[情報学部] 情報学部インターンシップの修了または情報分野の探究学習の経験が条件。若干名

自己推薦型と総合評価型は、本学の学校推薦型選抜(指定校制推薦など)との併願が認められていません。他大学との併願は、自己推薦型選抜で「可能」と示されています。各方式の専願・併願の扱いは下で学科ごとに確認してください。

2. 11月6日時点の状況

  • 2027年度の総合型3方式は出願が締め切られています(10月14日消印有効)。
  • 試験は11月7日(土)・8日(日)、探究成果活用型の2次選考は11月28日(土)です。
  • 工学院大学の年内入試で、これから新たに出願できる公募の方式はありません。

今から工学院大学を目指す現高3は、一般選抜・共通テスト利用選抜に切り替えます。方式と日程は工学院大学 一般選抜2027にまとめています。現高1・高2は、来年以降の10月出願に向けて準備する時期です。

3. 自己推薦型選抜|基礎学力調査と口頭試問

出願条件

  • 2026年3月卒業、または2027年3月卒業見込み(既卒は2026年3月卒業のみ)
  • 担任または進路指導の教員の承認(2026年3月卒業者は不要)
  • 評定平均値:普通科・理数科は3.2以上、専門教育を主とする学科は3.5以上(その他の学科は、数学と理科1科目群をどちらも履修していれば3.2以上)
  • 機械理工学科航空理工学専攻は、評定3.7以上(普通科・理数科)や英検CSEスコア2050以上などの追加条件あり

選考内容

  • 数学(50分・100点):数学Ⅰ・Ⅱ・A(全範囲)、数学B(数列)、数学C(ベクトル)
  • 英語(40分・100点):英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ、論理・表現Ⅰ〜Ⅲ
  • 面接(口頭試問を含む):高校の学習内容から、志望学科に関連する基礎事項の理解度を確認
  • 書類:志望理由書(所定用紙2ページ・自筆)、調査書、出願承認書

募集人員と第2・第3志望

  • 工学部は機械工学科9名・機械システム工学科6名・電気電子工学科10名、建築学部は学部一括で11名、情報学部は3〜5名、先進工学部は各学科3名(航空理工学専攻2名)
  • 同じ学部内の学科を第2・第3志望として申し込めます(追加の検定料なし)。建築学部と航空理工学専攻は対象外
  • 成績優秀者には入学金の全額相当額の奨学金が入学後に給付されます

4. 探究成果活用型選抜|プレゼン約10分

  • 出願条件:2027年3月卒業見込み。理数系分野で探究活動を行い、研究発表会や成果報告会で発表した、または外部のコンクールなどに提出した経験があること(探究成果発表会・研究発表会や外部のコンテストなど)
  • 2027年度の変更点:先進工学部・建築学部・情報学部の出願者に評定平均値の基準(普通科・理数科3.2以上)が加わりました
  • 提出書類:報告書・志望理由書(自筆)、調査書、別添資料(論文・口頭発表要旨・ポスターなど、A4片面で10枚まで)、発表したことが分かる書類
  • 1次(11月8日):数学・英語の基礎学力調査と探究活動書類審査
  • 2次(11月28日):探究活動のプレゼンテーション約10分と質疑応答約5〜10分、面接(口頭試問を含む)。ポスターやスライドを使い、USBメモリかノートパソコンで持参
  • 募集人員:先進工学部5名、工学部3名、建築学部5名、情報学部4名(計17名)
  • 成績優秀者は年間授業料から500,000円を減免(一定の成績で最大4年間)

5. 総合評価型選抜[先進工学部]|実験とレポート

実験への取り組みとレポートを評価する方式です。11月7日に八王子キャンパスで実験、11月8日に新宿キャンパスで基礎学力調査を行います。評定の基準はありません。

  • 生命化学科(併願可):モル計算を伴う実験とレポート、面接(実験の口頭試問を含む)、基礎学力調査は数学か英語の1科目を選択。実験・レポート・面接と基礎学力の比率は5:5
  • 応用化学科(専願):ビュレット・ホールピペットを使う滴定実験、データ整理・考察、面接、基礎学力調査(数学・英語)。比率5:5
  • 応用物理学科(専願):1次は小論文(1,200字以内・自筆)を含む書類選考。2次は波動に関する実験の実技試験、面接、基礎学力調査(数学・英語)。実技試験と基礎学力調査の比率6:4

応用物理学科の小論文テーマは「20世紀以降における物理に関する発見について、現在の社会生活において役立っていると思うこと」です。似た形の実験型の入試は芝浦工業大学 工学部 総合型選抜2027でも紹介しています。

6. 総合評価型選抜[情報学部]|インターンシップか探究学習

  • 出願条件:評定平均値3.2以上(普通科・理数科)などに加え、本学の情報学部インターンシップを修了しているか、情報分野の課題探究学習の経験があること
  • インターンシップは2024年4月以降に開催されたものが有効。出願学科との関連は問われません
  • 2026年は6月14日・8月1日〜2日・8月4日〜5日・8月7日などに開催されました
  • 選考(11月8日・新宿):基礎学力調査(数学・英語)、小論文(インターンシップや探究活動の内容・成果・考えを問う。資料持込不可)、志望理由書・調査書
  • 第2・第3志望を申し込めます

高1・高2のうちにインターンシップへ参加しておくと、出願条件の一つを満たせます。今後の日程は決まり次第公式ページで案内されます。

7. 2026年度入試の結果

工学院大学の「過去の入試状況」(2026・2025年度 入学試験結果状況表)で公表されている2026年度入試の数字です。倍率は志願者数÷合格者数で本記事が計算したものです。

方式・学科 2026年度 志願者数/合格者数
自己推薦型 全体 598名/190名(約3.1倍)
自己推薦型 工学部 機械工学科 44名/17名
自己推薦型 工学部 機械システム工学科 40名/26名
自己推薦型 工学部 電気電子工学科 31名/12名
自己推薦型 建築学部 207名/34名(約6.1倍)
自己推薦型 情報学部 コンピュータ科学科 54名/18名
自己推薦型 情報学部 情報デザイン学科 51名/9名
探究成果活用型 全体 44名/7名

2026年度の自己推薦型の募集人員は計65名で、合格者は募集人員の約3倍でした。一方、探究成果活用型は合格者が募集人員を大きく下回っています。募集要項には、大学の求める水準に達しない場合は合格者数が募集人員を下回ることがあると書かれており、基礎学力調査や書類で一定の水準が求められると考えて準備しておくと安心です。総合評価型の結果は今回確認できませんでした。

8. 理系の総合型の準備|数学・理科の確認

  • 数学の範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A全範囲、数学Bは数列、数学Cはベクトル。高3の夏までに教科書の例題と章末問題を一通り解けるようにする
  • 50分100点なので、計算の速さと正確さを重視。二次関数・三角関数・微分積分・数列は頻出の基本問題を時間を計って解く
  • 口頭試問に備え、公式の意味(たとえば微分は接線の傾き、内積は角度との関係)を言葉で説明する練習をする
  • 総合評価型の実験は高校化学・物理の範囲。滴定の操作、モル計算、波の式(波長・振動数・速さ)を復習する
  • 英語は40分100点。長文と文法の基礎を高2のうちに固める

数学・理科を重視する公募推薦との比較には東京電機大学 公募推薦2027も参考になります。

9. 探究活動の報告書の書き方

報告書と志望理由書は所定用紙の枠内に自筆で書く形式で、字数の指定は募集要項にありません。次の順で書くと、2次のプレゼンにもそのまま使えます。

  1. テーマと動機:何を疑問に思い、なぜ調べたか(全体の1割程度)
  2. 方法:実験・観察・調査の手順と条件(2割程度)
  3. 結果:数値・グラフで何が分かったか(3割程度)
  4. 考察と課題:予想と違った点、残った疑問、次にやりたいこと(2割程度)
  5. 大学での学び:志望学科の分野とどうつながるか(1割程度)

発表したことが分かる書類(発表会のパンフレットの該当ページなど)が必要なので、校内発表会や外部のコンテストの記録は保管しておきましょう。

10. 高1・高2の準備スケジュール

  1. 高1〜高2の1学期:評定3.2以上を確保。数学と理科1科目群を履修する科目選択にする
  2. 高2の夏:オープンキャンパス、情報学部インターンシップに参加。探究テーマを決める
  3. 高2の秋〜冬:校内・外部の発表会で探究の成果を発表。数学ⅠⅡAの総復習
  4. 高3の4〜7月:数学B(数列)・C(ベクトル)を仕上げる。報告書・志望理由書の下書き
  5. 高3の8〜9月:基礎学力調査の演習、プレゼン練習、出願書類の清書
  6. 高3の10月:出願(2027年度は10月1日〜14日)

11. よくある質問

Q. 公募制の学校推薦型選抜はありますか?

入試サイトの方式一覧では、学校推薦型選抜は指定校制推薦のみです。公募で出願できる年内入試は総合型選抜の3方式です。

Q. 自己推薦型と総合評価型は両方受けられますか?

出願期間と試験日が重なるため、併願の可否は募集要項で確認してください。自己推薦型・総合評価型は、本学の指定校制推薦との併願が認められていません。

Q. 不合格だったら一般選抜に切り替えられますか?

11月20日の合格発表のあと、一般選抜や共通テスト利用選抜の準備に移れます。切り替え方は総合型選抜・学校推薦型選抜に落ちたら?を参考にしてください。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝