武蔵野大学 総合型選抜Ⅰ期 2027 法律学科・教育学科の課題と面接

武蔵野大学の総合型選抜Ⅰ期(面接型)は、2027年度入試では9月1日〜10日に出願、10月18日に2次選考(面接・口頭試問)、11月2日に合格発表を終えています。書類と面接で選ぶ自己推薦型の方式で、他大学との併願もできます。

この記事では、学科ごとに課題がはっきり分かれるこの方式を、法学部法律学科(募集15名)と教育学部教育学科(募集15名)に絞って読み解きます。どちらも約2,000字の小論文を出願書類として出せる学科で、口頭試問の中身も公表されています。

来年度(2028年度入試)を目指す高1・高2の準備と、出願締切が11月10日(火)消印有効の総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型)の日程についても触れます。

1. 基本情報(2027年度 総合型選抜Ⅰ期〈面接型〉)

項目 内容
出願期間 2026年9月1日(火)〜9月10日(木)郵送・消印有効(終了)
1次選考(書類)発表 10月9日(金)
2次選考 試験日 10月18日(日)
2次選考 合格発表 11月2日(月)12:00から
入学手続期間 11月2日(月)〜11月12日(木)郵送・消印有効(2段階手続の場合、入学金以外の納入は11月13日(金)〜2027年1月13日(水))
募集人員 法律学科 15名/教育学科 15名(全学科の合計は要項で確認してください)
選考方法 1次:書類審査(エントリーシート、調査書、課題・作品など)/2次:書類審査と面接・口頭試問(20分程度)
試験場 有明キャンパスまたは武蔵野キャンパス(志望学科の修学キャンパス)
併願 他大学との併願可

2. Ⅰ期(面接型)の仕組み|3つの出願資格から選ぶ

出願資格は「高校卒業(見込み含む)と同等以上で、学科が指定する出願資格を満たすこと」です。学科指定の資格は、次の3つの型から選びます。

  • 出願資格① フィールド・スタディーズ:高校入学から出願までに、学外で課題を見つけて解決策を考えた経験(国際交流、課外活動、部活動、ボランティアなど)。体験を記録・報告した資料(紙のみ、動画不可)と、活動から生まれた製作物(企画書、賞状、ポスターなど)を出します。
  • 出願資格② 課題・作品:学科が指定する小論文や作品。
  • 出願資格③ コンテスト・コンクール:学科が指定する大会などでの実績。

要項では、①について「活動の中でどんな課題意識を持ち、どう考えて行動したか」が重要だと説明されています。大きな実績よりも、自分の考えと行動の筋道が資料から読み取れるかが問われます。

評定の基準や英語資格の条件は、法律学科・教育学科とも要項に示されていません。

3. 法学部 法律学科|小論文の提出が必須

法律学科は出願資格②(課題・作品)が提出必須です。①を合わせて出すことはできますが、②なしでは出願できません。

  • テーマは3つから1つを選びます。高校生活でルールを作った経験、所属する学校や団体の規則で改正が必要なもの、社会の問題に対してどんなルールで対応すべきか、の3方向です。
  • 字数:2,000字程度。原稿用紙またはA4用紙。パソコンでの作成も可。表紙をつけ、氏名とタイトルを書きます。
  • 参考にした文献は、該当部分に脚注をつけて出典を示します。生成AIを使った場合も、使った部分に脚注をつけて活用方法を具体的に示す決まりです(脚注は字数に含めません)。

口頭試問は「英語で書かれた文章を音読し、その和訳を行う」と公表されています。面接で小論文の内容を聞かれることに加え、英語の音読と和訳の準備が必要です。

4. 教育学部 教育学科|小論文は「パソコン作成・手書き不可」

教育学科は①〜③のいずれか1つ以上で出願できます。

  • ①フィールド・スタディーズ:上で説明した共通の内容です。
  • ②課題・作品:これからの時代に求められるコミュニケーション力と、その教育について論じる小論文。A4横書き40字×30行、本文2,000字以内、パソコンで作成(手書き不可)。表紙をつけ、自分の経験を踏まえて書き、参考文献があれば出典を明記します。
  • ③コンテスト・コンクール:全国またはそれに準ずるレベルの大会・コンクールで優秀な成績を収めた人。

口頭試問は「国語科、数学科、地理歴史科、理科、英語科に関する基礎的な質問」です。教員養成の学科らしく、教科の基礎を幅広く聞く形です。

同じ武蔵野大学でも、法律学科は「パソコン作成可」、教育学科は「パソコン作成で手書き不可」と指定が違います。書式の違いは志望理由書は手書きとパソコン、どちらで書く?でも整理しています。

5. エントリーシートに書く項目

2027年度のⅠ期エントリーシートは、主に次の項目で構成されています。

  • 高校生活について(選んだ出願資格の書類の要約と、そこから得た学びや経験)
  • 本学とこの学科を志望する理由・動機・きっかけ
  • 入学後に何を学びたいか、どんな学生生活を過ごしたいか
  • 将来の目標
  • 部活動(該当者のみ)、資格・検定(保有者のみ。証明書のコピーがないと記載は無効)

「出願資格の書類の要約」がエントリーシートに入っているのが特徴です。小論文や活動資料とエントリーシートの内容がつながっているかが、そのまま面接の質問につながります。

6. 大学公表の入試結果(2026年度 総合型選抜Ⅰ期)

武蔵野大学が公表している「2026(令和8)年度入試結果」の数字です。

学科 2026年度 総合型選抜Ⅰ期
法律学科 志願者92名・1次合格92名・2次受験79名・2次合格60名(倍率1.5)
教育学科 志願者120名・1次合格120名・2次受験116名・2次合格63名(倍率1.9)

2026年度は、両学科とも1次(書類)では志願者全員が合格し、2次の面接・口頭試問で絞られています。2次では書類審査も行われるので、出した書類の中身を面接で自分の言葉で説明できるように準備しておくことが大切です。倍率は大学発表の数値です。

7. 2,000字小論文の構成例

法律学科(規則の改正を選んだ場合の例)

  1. 取り上げる規則と、その目的(約250字)
  2. 現状の問題点と、それが起きている理由(約500字)
  3. 改正案の具体的な中身(約500字)
  4. 予想される反対意見と、それへの答え(約450字)
  5. 結論と、法律学科で学びたいこと(約300字)

教育学科(コミュニケーション力と教育)

  1. 自分が考える「これからの時代に求められるコミュニケーション力」の定義(約300字)
  2. それを考えるきっかけになった自分の経験(約500字)
  3. 文献や資料から分かったこと(約450字)
  4. 学校教育でどう育てるかという提案(約500字)
  5. 教員を目指す自分の課題とまとめ(約250字)

どちらも「自分の経験」と「調べたこと」を分けて書くと、面接で深掘りされたときに答えやすくなります。課題レポート全般の進め方は事前課題・課題レポートの書き方にまとめています。

8. 面接・口頭試問の準備

  • 法律学科:英文の音読と和訳。教科書レベルの英文を毎日1段落、声に出して読み、その場で日本語に直す練習をします。面接では小論文の改正案について「なぜその方法なのか」「反対する人にどう説明するか」を聞かれる前提で準備します。
  • 教育学科:5教科の基礎的な質問。苦手教科を作らず、中学から高1の基本事項を説明できるようにします。答えに詰まったときに、考え方を言葉にして伝える練習も役立ちます。
  • 共通:面接は20分程度です。エントリーシートの各項目を1分で話せるよう、要点をメモにしておきます。

口頭試問の全体像は口頭試問とはで確認できます。

9. 高3向け|総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型)の日程

Ⅰ期の日程は終わっています。総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型・奨学金対象)の出願期間は10月28日(水)〜11月10日(火)消印有効です。

  • 1次:11月29日(日)基礎学力検査(マークシート、各科目60分)、発表12月4日(金)
  • 2次:12月13日(日)書類審査と面接(10分程度)、発表12月18日(金)

2027年度入学試験要項(10月23日更新版)では、Ⅱ期の募集人員は法律学科10名・教育学科10名です。両学科とも1次は英語(150点)に、国語・数学Ⅰ・Aのうち得点の高い1科目(100点)を加えた2科目判定(250点満点)です。第2志望制があり、1次で第1・第2志望の両学科を通過した場合、2次を受けられるのは第1志望学科のみです。Ⅱ期の詳しい対策は武蔵野大学 総合型選抜Ⅱ期(基礎学力型)で解説しています。

10. 2028年度入試を目指す高1・高2の準備スケジュール

来年度の日程はまだ発表されていません。2027年度はⅠ期の出願が9月上旬だったので、小論文や活動資料は高3の夏休み前に形にしておくつもりで逆算します。

  • 高1・高2の冬〜春:学外の活動(ボランティア、地域の活動、探究の発表など)を一つ選び、日付・やったこと・考えたことを記録し始める。
  • 高2の春〜夏:志望学科の課題に近いテーマで1,000字程度の練習作文を書く。法律学科なら校則や身近なルール、教育学科なら学校でのコミュニケーション。
  • 高3の4〜6月:新年度の要項・課題を確認し、2,000字の小論文の初稿を書く。
  • 高3の7〜8月:小論文とエントリーシートを仕上げ、面接・口頭試問の練習を始める。

11. 出願前チェックリスト

  • 選ぶ出願資格(①〜③)が、志望学科で認められているか
  • 法律学科:②の小論文を用意したか(提出必須)
  • 教育学科:小論文をパソコンで作成し、A4横書き40字×30行の書式にしたか
  • 表紙に氏名とタイトルを書いたか
  • 参考文献・生成AIの扱いを学科の指示どおりに書いたか
  • エントリーシートの「高校生活」欄で、出願書類の要約と学びを書いたか
  • 資格を書く場合、証明書のコピーを用意したか

12. よくある質問

Q. 他大学と併願できますか。
Ⅰ期は他大学との併願ができると要項に書かれています。2027年度の入学手続期限は11月12日(2段階手続の場合、入学金以外は2027年1月13日まで)でした。他大学の日程との関係は、自分で確認しておきましょう。年内入試の併願の考え方は年内入試の併願ルールにまとめています。

Q. 評定の基準はありますか。
法律学科・教育学科のⅠ期の出願資格には、評定の数値基準は示されていません。調査書は書類審査で見られます。

Q. 生成AIは使ってよいですか。
学科によって違います。法律学科は使った部分に脚注をつけて方法を示すよう指示があります。教育学科の要項に生成AIの記載はありませんが、自分の経験を踏まえて書くことが求められています。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝