東京理科大学 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)2027年度|公募推薦の有無も

東京理科大学の2027年度入試の制度一覧には、学校推薦型選抜は「指定校制」だけが載っていて、公募制の推薦はありません。指定校推薦以外で年内に受けられる中心的な方式は、総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)です。

2027年度は2026年11月15日(日)に書類審査・小論文・面接・口頭試問を1日で実施し、合格発表は12月11日(金)です。出願(Web登録は10月30日まで、書類郵送は10月31日必着)はすでに締め切られています。

この記事では、公式の募集要項で確認できた出願資格・英語スコア・学科別の試験内容と、来年度(2028年度入試)を目指す高1・高2が今から準備することをまとめます。

1. 「公募推薦」を探している人へ:2027年度の方式の整理

東京理科大学の入試制度一覧(2027年度の募集要項が載っているページ)で確認できる年内の方式は、次のとおりです。

  • 学校推薦型選抜(指定校制)
  • 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)
  • 総合型選抜(理学部第二部)
  • 総合型選抜(女子)
  • 帰国生入学者選抜、国際バカロレア入学者選抜など

「理科大の公募推薦」を探している人もいると思いますが、2027年度の入試制度一覧には公募制の推薦は載っていません。高校の推薦がなくても自分で出願できる方式として、この記事では総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)を取り上げます。なお、これらの総合型選抜どうし、また指定校制や帰国生入学者選抜とは併願できません。

2. 基本情報(2027年度)

項目 内容
方式 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)
Web登録 2026年10月22日(木)10時〜10月30日(金)23時59分(終了)
書類郵送 2026年10月26日(月)〜10月31日(土)簡易書留・必着(終了)
試験日 2026年11月15日(日)
選考方法 書類審査(外部英語試験の成績を含む)・小論文・面接・口頭試問。1次・2次の区分なし
合格発表 2026年12月11日(金)10時(UCARO)
入学手続 2026年12月11日(金)〜12月17日(木)
募集人員 学科ごとに8〜20名(情報理工学科はC系・D系各18名)
出願できる数 1学科のみ

3. 出願資格:4つの条件をすべて満たす

募集要項の出願資格は、次の4点に分けて読むと整理しやすくなります。

  1. 第一志望で、合格したら入学を確約できること
  2. 2027年3月に高校・中等教育学校を卒業見込みであること(高専・外国の学校の出身者、高卒認定試験の合格者は出願不可)
  3. 最終学年の第1学期(前期)までの数学と理科の評定平均値がそれぞれ4.0以上(経営学部は数学と国語)
  4. 志望学科が指定する科目を履修・修得(見込み)していること、そして外部英語試験で出願資格スコアを持っていること

評定は「全体」ではなく教科ごとに4.0以上が必要です。数学4.3でも理科3.9なら届きません。評定の見方は出願資格の読み方で詳しく説明しています。

英語資格の出願資格スコア

試験 出願資格スコア
英検(S-CBT含む) CSE 1950以上(級・合否は問わない)
TEAP 225以上(4技能)
GTEC 930以上(CBTタイプ・検定版)
ケンブリッジ英語検定 140以上
TOEIC L&R+S&W×2.5で1150以上
IELTS 4.0以上(アカデミック)
TOEFL iBT 42以上(Home Edition不可)

2027年度は2024年10月31日以降に受験したものが有効で、複数回の成績を技能ごとに組み合わせることはできません。英検の従来型は一次・二次の両方を受けている必要があります。英検CSEの考え方は英検CSEと出願資格にまとめています。

4. 学科別の試験内容(2027年度・主な例)

この方式の特徴は、小論文がその学科の教科(数学・物理・化学・生物など)の問題だという点です。いわゆる文章型の小論文を想像していると準備がずれます。

  • 理学部第一部 数学科:小論文60分(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B)、口頭試問は数学
  • 理学部第一部 物理学科:小論文45分(物理)、口頭試問は数学(数学Ⅲ・数学Cを含む)・物理
  • 理学部第一部 化学科:小論文45分(化学)、口頭試問は化学と実験実技
  • 薬学部 薬学科・生命創薬科学科:小論文90分(数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bと化学)、口頭試問は化学
  • 工学部 建築学科:小論文60分(課題に対するスケッチと文章説明)
  • 創域情報学部 情報理工学科:C系・D系ごとに募集し、小論文45分(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B)
  • 経営学部 経営学科・ビジネスエコノミクス学科:小論文45分(数学Ⅰ・Ⅱ・A・B)、口頭試問は数学・英語
  • 経営学部 国際デザイン経営学科:小論文60分(国際デザイン経営に関する小論文)

履修が必要な科目、小論文の科目、口頭試問の科目は学科ごとに違います。上にない学科も含め、必ず募集要項の学科別の表を確認してください。小論文の字数、面接の時間は募集要項に書かれていません。

口頭試問の形式に慣れていない人は口頭試問とはを先に読んでおくと、当日のイメージがつかみやすくなります。

5. 2026年度の入試結果(大学公式)

大学の「過去の入試データ」に掲載されている総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)の結果を、学部ごとの合計でまとめました(2026年度入試、志願者数/合格者数)。

学部 志願者/合格者(募集人員)
理学部第一部 36名/24名(61名)
工学部 17名/7名(40名)
薬学部 28名/4名(16名)
創域理工学部 31名/16名(68名)
創域情報学部 9名/7名(36名)
先進工学部 12名/7名(40名)
経営学部 45名/23名(42名)
合計 178名/88名(303名)

全体では志願者178名が募集人員303名を下回っていますが、合格者は88名で、志願者のおよそ半分です。学科別に見ると、化学科は志願者1名・合格者0名、薬学科は志願者14名・合格者1名でした。志願者が少ないから受かる方式ではなく、小論文と口頭試問で学科の求める学力を見せる必要があると読み取れます。なお、科学コミュニケーション学科やビジネスエコノミクス学科のように、2026年度と2027年度で募集人員が変わっている学科があります。

6. 2027年度の受験生へ:試験までの2週間でやること

出願を済ませた人は、11月15日までの時間を次のように使ってください。

  • 募集要項で自分の学科の小論文の科目・時間と、当日の集合時刻・キャンパスをもう一度確認する
  • 小論文の範囲の教科書の例題を、途中式や考え方を言葉で説明しながら解き直す
  • 口頭試問を想定し、「なぜそうなるのか」を口に出して説明する練習を毎日10分
  • 志願者調書に書いた内容を読み返し、面接で深掘りされても答えられるようにする

なお大学のお知らせでは、2027年度入試から小論文の試験時間が最大60分から最大90分に延長されています(科目数は最大2科目のまま)。

7. 2028年度入試を目指す高1・高2へ

来年度の日程はまだ発表されていません。ただし大学は、2028年度入試(2027年11月実施)から、小論文の数学の出題範囲に数学Ⅲ・数学Cを加える(経営学部経営学科は従来どおり数学Ⅰ・Ⅱ・A・B)と公表しています。理学部第一部物理学科は、小論文に物理に加えて数学も課されます。詳細は必ず来年度の募集要項で確認してください。

準備スケジュールの例

  • 高2の11〜12月:志望学科の履修要件と、自分の高校の数学・理科の履修予定を照らし合わせる
  • 高2の1〜3月:英検・TEAP・GTECなどで出願資格スコアを一度取りにいく(有効期限があるので受験日を記録)
  • 高3の4〜7月:数学・理科の定期テストで評定4.0以上を守る(最終学年1学期までが対象)。数学Ⅲ・Cの学習を前倒し
  • 高3の夏:志望学科の科目で記述問題を解き、説明する練習。志望理由を言葉にしておく
  • 高3の10月:Web登録・書類郵送(2027年度は10月下旬)

早めに動き始めたい人は高2の冬から始める推薦準備もあわせて読んでください。

8. 出願前チェックリスト

  • 東京理科大学が第一志望で、合格したら入学できる
  • 数学・理科(経営学部は数学・国語)の評定がそれぞれ4.0以上ある
  • 志望学科の指定科目を履修している(または履修予定)
  • 出願資格スコアを満たす英語試験の成績があり、有効期間内である
  • 指定校推薦・他の総合型選抜と併願しない
  • 小論文の科目と口頭試問の科目を把握している

9. よくある質問

Q. 既卒生も出願できますか?

A. 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)は2027年3月卒業見込みの人が対象です。既卒生が出願できるのは理学部第二部の総合型選抜で、2024年3月以降の卒業者が対象です。

Q. 英検は準1級が必要ですか?

A. 級や合否は問われません。CSEスコア1950以上が基準です。

Q. 小論文は作文の練習をすればよいですか?

A. 多くの学科は数学や理科の問題です。建築学科や国際デザイン経営学科など一部の学科は内容が異なるので、学科ごとに確認し、大学が公開している過去の出題内容を見て形式をつかんでください。

Q. 一般選抜も考えています。

A. 年内に不合格でも一般選抜の準備はそのまま生きます。東京理科大学の一般選抜の記事も参考にしてください。

あわせて読みたい

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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二神大輝