上智大学 公募制推薦入試2027|総合人間科学部の出願条件・課題

上智大学の2027年度 公募制推薦入試は、Web出願が2026年11月1日(日)〜11月5日(木)、学科試問・面接が11月28日(土)、合格発表が12月10日(木)です。

総合人間科学部の5学科は、どれも全体の学習成績の状況(評定平均)4.0以上と、英検2級などの外国語検定の基準が出願条件です。そのうえで学科ごとに違うレポート課題を出し、当日は学科試問と面接を受けます。

この記事では、総合人間科学部(教育・心理・社会・社会福祉・看護)に絞って、学科別の出願条件・レポート課題・学科試問を大学の公式資料で確認した範囲で整理し、書類の構成例と準備の順番をまとめます。

1. 2027年度 公募制推薦入試の基本情報

上智大学の公募制推薦入試は、全学部・全学科で実施され、出願できるのは1学科だけです。推薦入学試験(指定校制)との併願はできません。

項目 内容
Web出願・検定料納入 2026年11月1日(日)10:00〜11月5日(木)23:59
出願書類の郵送 2026年11月6日(金)消印有効
受験票の取得 2026年11月24日(火)10:00以降
学科試問・面接 2026年11月28日(土)午前10時から
合格発表 2026年12月10日(木)午前10時(Web出願システムのマイページ)
入学手続締切 2027年1月8日(金)
募集人員(総合人間科学部) 教育7名、心理10名、社会10名、社会福祉15名、看護20名
選考方法 書類審査(調査書・自己推薦書・レポート等特定課題)+学科試問+面接の総合判定

この記事を公開した11月3日の時点では、Web出願の受付期間中です。これから出願する人は、11月5日(木)23:59のWeb出願締切と、11月6日(金)の郵送締切の両方に間に合うかを先に確認してください。

2. 出願資格:総合人間科学部は「評定4.0」と「外国語検定」

共通の条件は、2027年3月に高校を卒業見込みであること、上智大学を第一志望として出願学科への入学を確約できること、高校長の推薦を受けられることです。そのうえで、学科ごとに学習成績と外国語検定の基準が決められています。

総合人間科学部の5学科は、基準がそろっています。

  • 学習成績:全体の学習成績の状況4.0以上(5学科共通)
  • 外国語検定(いずれか1つ):英検2級、TOEFL iBT 42、IELTS 4.0、TEAP 220(各技能50以上)、GTEC 930、ケンブリッジ英検142、TOEIC L&R 550かつS&W 240 など
  • 看護学科のみ:数学・化学・生物について、要項に指定された科目の履修が必要

英語以外にも独検・仏検などの基準があります。検定は出願時までに結果が出ていて、出願書類の提出期日までに証明書類を提出できるものが有効とされています。細かな注意事項は大学の募集要項で確認してください。英検の級とスコアの関係は英検CSEと出願資格の記事で整理しています。

3. 学科別のレポート課題と学科試問

公募制推薦の中身は、学科ごとにかなり違います。レポートの字数と当日の試験の形を並べると、準備の重さが見えてきます。

教育学科(募集7名)

  • レポート:指定図書2冊(センの『人間の安全保障』、木村元『学校の戦後史 新版』)から1冊を選び、要約と自分の考えを書く。A4・横書き・2000字程度
  • 学科試問:教育に関する小論文(90分)

心理学科(募集10名)

  • レポート:「自分にとって心理学を学ぶことの意味」。A4 1枚(40字×30行、1200字程度)
  • 学科試問:課題文に関する論述試験(90分)

社会学科(募集10名)

  • レポート:関心のあるテーマについて社会学者の本を読み、その内容に触れながら、社会学で何を、なぜ、どのように学びたいかを書く。A4 2枚程度・横書き
  • 学科試問:文章理解力、表現力、思考力についての試問(60分)

社会福祉学科(募集15名)

  • レポート:現代社会で社会福祉の役割が重要になっている理由をまとめ、自分の考えを書く。参考にした専門的文献を明記。A4・3000字程度・PC入力のみ
  • 面接で、レポートについて3分以内のプレゼンテーションと質疑応答。模造紙1枚程度の資料を使い、面接後に提出
  • 学科試問:社会および社会福祉に関する理解力と思考力を問う試験(90分)

看護学科(募集20名)

  • レポート2本:①1日看護体験や病院でのボランティア活動を実施し、そこから学んだこと、②新聞の記事を素材に、文献を使って医療・看護の問題をまとめ考えを述べる。各A4 2枚(2000字程度)・PC入力のみ
  • 学科試問:小論文(60分)

どの学科も、当日は学科試問のあとに面接があります。面接の形式(個人か集団か)は要項に書かれていないため、レポートと自己推薦書の内容を自分の言葉で説明できるようにしておくのが基本です。面接で聞かれやすいことは面接でよく聞かれる質問にまとめています。

4. 2026年度の入試結果(総合人間科学部)

大学が公表している「2026年度 入学試験データ(特別入学試験)」の公募制の数字です。

学科 2026年度 募集人員/志願者/合格者
教育学科 7名/49名/9名
心理学科 12名/81名/12名
社会学科 10名/52名/10名
社会福祉学科 15名/52名/21名
看護学科 20名/29名/20名

心理学科の募集人員は2026年度が12名、2027年度が10名です。学科によって志願者と合格者の差が大きく、評定4.0を満たしていても書類と当日の試験で差がつく入試だと考えて準備してください。

5. 自己推薦書の構成例(A4 1枚以内)

自己推薦書は所定用紙A4 1枚以内で、「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」などを書き、自分を推薦する内容にします。手書きでもPC入力でもかまいません。1枚に収めるには、全部を同じ重さで書かないことが大切です。

  1. 志望動機(約3割):その学科で学びたい問いを1つ。きっかけになった経験は2〜3文で
  2. 学力(約2割):志望分野につながる教科での取り組み。評定の数字より、何をどう学んだか
  3. 活動の実績(約3割):部活動・探究・ボランティアなどから1〜2つ。自分の役割と結果を具体的に
  4. 入学後の学び(約2割):レポートで書いた関心と同じ方向で締める

自己推薦書とレポートが別々の人物像にならないようにするのが、読み手に伝わる書類の条件です。書き出しと締めの作り方は志望理由書の書き出しと締めも参考にしてください。

6. 課題レポートの構成例

教育学科(2000字程度)の例

  1. 選んだ本と、選んだ理由(約200字)
  2. 要約:本全体の主張と、主要な論点(約700字)
  3. 自分の考え:特に考えたい論点を1つに絞り、自分の経験や調べたことと結びつける(約800字)
  4. 大学で深めたい問い(約300字)

社会福祉学科(3000字程度)の例

  1. 問題設定:なぜ今、社会福祉の役割が重要になっているのか(約400字)
  2. 背景の整理:参考にした専門的文献の内容を、出典を示してまとめる(約1000字)
  3. 具体的な場面:自分が調べた地域や制度の例(約800字)
  4. 自分の考えと、残る課題(約600字)
  5. 大学での学びにつなげる(約200字)

社会福祉学科は面接で3分以内のプレゼンテーションがあります。レポートの1〜4の流れをそのまま模造紙1枚に落とせる構成にしておくと、当日の説明と書類がずれません。課題レポートの進め方は事前課題・課題レポートの記事でも説明しています。

7. 11月28日までの準備スケジュールとチェックリスト

  • 11月5日(木)まで:Web出願と検定料の納入。高校の推薦書類・調査書・検定の証明書類がそろっているかを確認
  • 11月6日(金)まで:出願書類を簡易書留・速達で郵送(消印有効)
  • 11月7日〜20日ごろ:提出したレポートと自己推薦書を読み直し、質問されそうな点に答えを用意。学科試問と同じ時間で小論文・論述を書く練習
  • 11月24日(火)以降:受験票を取得し、試験場と集合時刻を確認
  • 11月28日(土):午前9時〜9時30分に試験室へ入室

出願前の最終チェックです。

  • 評定(全体の学習成績の状況)が4.0以上か
  • 外国語検定の基準を満たし、結果の証明書類を出願書類と一緒に提出できるか
  • 高校長の推薦を受け、推薦に必要な書類を高校に依頼したか
  • レポートの字数・書式(横書き、PC入力のみかどうか)が学科の指定どおりか
  • 看護学科:2本のレポートにそれぞれ表紙を付け、引用・参考文献を明記したか

8. 来年度(2028年度入試)を目指す高1・高2が今から準備すること

2028年度入試の日程や条件はまだ発表されていません。上智大学は2028年度から一部の特別入試で募集学科・出願要件・日程などを変更すると発表しているので、高3の春以降に必ず最新の要項を確認してください。そのうえで、今から始められることがあります。

  • 評定:4.0は高3の途中で上げるのが難しい数字です。定期テストの一回一回を大事にしてください
  • 外国語検定:英検2級などを高2のうちに取っておくと、高3の夏以降をレポートと小論文に使えます
  • 読書と要約:教育・社会・社会福祉の各学科は、本や文献を読んでまとめる力を見ています。新書を月1冊読み、800字で要約する練習が始めやすい方法です
  • 体験:看護学科は看護体験やボランティアの学びを書く課題があります。参加できる機会を早めに調べておきましょう

評定が足りるか不安な人は評定が足りないときの記事も読んでみてください。

9. よくある質問

Q. 上智の公募制推薦と指定校推薦は両方出せますか?

A. 併願はできません。また公募制推薦の中でも出願できるのは1学科だけです。

Q. 一般選抜と併願できますか?

A. 公募制推薦は上智大学を第一志望とし、合格したら入学を確約できることが出願条件です。不合格だった場合の一般選抜の受験については上智の一般選抜3方式の記事を参考に、早めに計画を立ててください。

Q. レポートは手書きでもいいですか?

A. 教育・心理・社会学科はPC入力・手書きどちらも可、社会福祉学科と看護学科はPC入力のみです。

Q. 学科試問の過去問はありますか?

A. 上智大学の入試情報サイトに「特別入学試験 過去の入試問題」のページがあり、過去3年分の閲覧と請求の方法が案内されています。公開していない制度・学科もあるので、対象かどうかは大学のサイトで確認してください。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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この記事を書いた人

二神大輝