東洋大学 基礎学力テスト型入試2027の方式の選び方|学科別の実施方式と併願の組み方

この記事は、東洋大学の総合型選抜(基礎学力テスト型入試)で、どの方式に出願するか・どう併願するかを確かめたい人のためのものです。2027年度入試は11月29日(日)の1日だけで、出願期間は10月29日〜11月4日(水)消印有効。出願を終えた人は「自分の方式で何点の勝負になるのか」の確認に、来年以降に受ける高1・高2は制度の下調べに使ってください。

記事の最後に、東洋大学の予想問題をお渡しする案内があります。

基礎学力テスト型入試の5つの方式

どの方式も、当日の学力試験は英語+国語、または英語+数学の2教科です。これに書類選考として調査書等30点・事前課題小論文20点が全方式で加わります。違うのは、2教科の点数の数え方です。

方式 配点の中身(満点)
2教科均等配点 英語100+国語または数学100+調査書等30+小論文20(250点)
2教科最高得点重視 配点100の受験科目のうち、素点が最も高い科目を2倍(350点)
2教科英語重視 外国語を素点×2で200点(350点)
2教科国語重視 国語を素点×2で200点(350点)。日本文学文化学科のみ
2教科数学重視 数学を素点×2で200点(350点)。社会心理・情報連携・機械工の3学科

判定はすべて素点で行うと要項にあります。得点調整はされないので、自分の点数を当てはめれば、方式ごとの持ち点をそのまま計算できます。

書類の50点の重みも方式で変わります。250点満点の均等配点では全体の2割、350点満点の方式ではおよそ1割4分です。調査書等や小論文の比重を少しでも大きく残したいなら均等配点、当日の得意科目で押し切りたいなら2倍の方式、という見方ができます。

〔英・国〕〔英・数〕の表記と「選択」のある方式

学部・学科別入試一覧を見ると、同じ「2教科均等配点」でも書き方が3通りあります。

1. 〔英・国〕〔英・数〕が分かれている学科

経済学科、経営学科、会計ファイナンス学科、国際観光学科、子ども支援学科、人間環境デザイン学科、健康スポーツ科学科、栄養科学科、食環境科学部の3学科などでは、均等配点が〔英・国〕と〔英・数〕の2つの方式に分かれています。国際地域学科(国際地域専攻)、総合情報学科の3専攻、環境イノベーション学科は、最高得点重視も〔英・国〕〔英・数〕に分かれています。

この場合、2つ目の科目を国語にするか数学にするかは、出願する方式そのもので決まります。〔英・国〕の方式なら英語と国語、〔英・数〕の方式なら英語と数学で判定されます。

2. 最高得点重視が「必須+選択」になっている学科

経済学科(第1部・第2部)、総合政策学科、会計ファイナンス学科、国際観光学科、子ども支援学科、人間環境デザイン学科、健康スポーツ科学科、栄養科学科、食環境科学科、フードデータサイエンス学科、健康栄養学科の最高得点重視は、一覧で英語が「必」、国語と数学が「●(選択)」になっています。英語は必ず受け、国語か数学のどちらかを選ぶ形です。そのうえで、英語と選んだ科目のうち高いほうが2倍になります。

3. 〔英・国〕〔英・数〕の表記がない学科

哲学科や史学科、法学部、理工学部などの均等配点・最高得点重視は、〔英・国〕〔英・数〕の書き分けがなく、2科目とも「必」になっています。2科目めが国語か数学かは、要項の「学部・学科別入試一覧」(冊子のP.20〜24)の該当行で、国語・数学のどちらの欄に「必」があるかを見て確認してください。大学の入試情報サイトでは、試験科目は「英語・国語または英語・数学」と案内されています。

学部学科ごとの実施方式(第1部)

要項の一覧から、各学科で実施される方式をまとめました。表では「2教科」を省いています。

学部・学科(専攻) 実施方式
文:哲、東洋思想文化、英米文、国際文化コミュニケーション 均等配点/最高得点重視/英語重視
文:日本文学文化 均等配点/最高得点重視/国語重視
文:史、教育(人間発達)、教育(初等教育) 均等配点/最高得点重視
経済:経済 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
経済:国際経済 均等配点/英語重視
経済:総合政策 均等配点/最高得点重視(国・数は選択)
経営:経営 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕
経営:マーケティング 均等配点/最高得点重視
経営:会計ファイナンス 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
法:法律、企業法 均等配点/最高得点重視/英語重視
社会:社会 均等配点
社会:国際社会 均等配点/英語重視
社会:メディアコミュニケーション 均等配点/最高得点重視
社会:社会心理 均等配点/数学重視
国際:グローバル・イノベーション 均等配点/最高得点重視
国際:国際地域(国際地域専攻) 均等配点〔英・国〕〔英・数〕/最高得点重視〔英・国〕〔英・数〕
国際観光:国際観光 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
情報連携:情報連携 均等配点/数学重視
福祉社会デザイン:社会福祉 均等配点/最高得点重視/英語重視
福祉社会デザイン:子ども支援、人間環境デザイン 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
健康スポーツ科:健康スポーツ科、栄養科 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
理工:機械工 均等配点/数学重視
理工:電気電子情報工、応用化、都市環境デザイン、建築 均等配点/最高得点重視
総合情報:メディア情報、心理・スポーツ情報、システム情報 均等配点〔英・国〕〔英・数〕/最高得点重視〔英・国〕〔英・数〕
環境イノベーション:環境イノベーション 均等配点〔英・国〕〔英・数〕/最高得点重視〔英・国〕〔英・数〕
生命科:生命科、生体医工、生物資源 均等配点/最高得点重視
食環境科:食環境科、フードデータサイエンス、健康栄養 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)

2027年4月に開設される環境イノベーション学部の年内入試は東洋大学 環境イノベーション学部の年内入試で詳しく扱っています。

第2部・イブニングコースの方式

第2部・イブニングコース(夜)の学科もこの入試の対象で、試験日は同じ11月29日です。入試一覧では、同じ学部の中に同じ学科名がもう一度出てくる行があり、その学科は要項の学部・学科構成の一覧でイブニングコースとされている学科と一致します。その行を拾うと、次のようになります。

学部・学科(イブニングコース) 実施方式
文:東洋思想文化、日本文学文化、教育 均等配点/最高得点重視
経済:経済 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕/最高得点重視(国・数は選択)
経営:経営 均等配点〔英・国〕/均等配点〔英・数〕
法:法律 均等配点/最高得点重視
社会:社会 均等配点/最高得点重視/英語重視
国際:国際地域(地域総合専攻) 均等配点/最高得点重視

要項の一覧では、第2部・イブニングコースの行に印が付いています。出願する行が第1部か第2部かは冊子の一覧の印で確かめ、出願後は受験票の内容もマイページで確認してください。

自分に合う方式を点数で考える

方式選びで迷ったら、過去問や模試の素点を当てはめて、方式ごとの持ち点を出してみるのが確実です。たとえば英語70点・国語50点の人なら、当日分は次のようになります。

  • 均等配点:70+50=120点(200点中)
  • 最高得点重視:英語が高いので70×2+50=190点(300点中)
  • 英語重視:70×2+50=190点(300点中)

英語と国語が逆(英語50点・国語70点)なら、最高得点重視は国語が2倍になって190点、英語重視は170点です。最高得点重視は、得意な側が当日の出来で入れ替わっても高いほうを拾ってくれる方式だとわかります。一方、2科目が同じくらいの点数なら、どの方式でも割合は大きく変わりません。

ただし、合否は方式ごとに別々に判定され、募集人員も方式ごと(一部はまとめて)に決まっています。持ち点が高く見える方式が、そのまま受かりやすい方式とは限りません。要項には昨年度の合格最低得点も載っていますが、注記にあるとおり昨年度は調査書等・事前課題小論文がそれぞれ10点での数字です。2027年度は30点・20点に変わっているので、そのまま比べないようにしてください。

英語外部試験のスコアを持っている人は、英語の得点をみなし得点(100点・90点・80点)に置き換えられます。英語重視や最高得点重視では、その点数が2倍になって判定に入ります。当日も英語を受ければ、高いほうが判定に使われます。細かい条件は英語外部試験のみなし得点の使い方でまとめています。

併願の組み方

基礎学力テスト型入試は、学部の枠を越えて、複数の学部・学科(専攻)・方式を併願できます。同じ学科で方式を重ねることも、別の学科を組み合わせることも、第1部と第2部を組み合わせることもでき、1回の試験で複数の合否判定を受けられると要項に書かれています。

同じ学科で方式を重ねる

たとえば法律学科なら、均等配点・最高得点重視・英語重視の3つに出願すれば、同じ答案で3回判定を受けることになります。科目が同じ方式どうしなら、当日の負担は増えません。

科目の組み合わせに注意する

要項には「受験する科目により、併願ができない場合があります」とあります。当日の試験は60分×2時限(10:00〜11:00、11:30〜12:30)で、受ける科目は2教科です。〔英・国〕の方式と〔英・数〕の方式を混ぜたいときなどは、組み合わせが可能かどうかを出願前に要項で確かめてください。

出願前に決めておくこと

  • 出願後は学部・学科、方式、試験会場、英語外部試験の利用申請の有無を変更できません。
  • 英語外部試験の利用申請は初回出願のときだけです。初回で申請しなかった場合、追加出願で選ぶことはできません。
  • 事前課題小論文は、併願しても提出は1つで、採点は学科(専攻)ごとの基準で行われます。
  • 入学検定料は、3出願目以降は1出願ごとの加算額が下がる仕組みです。金額は要項で確認してください。

なお、この入試を受験すると、11月22日・12月13日に実施されるAO型推薦入試・自己推薦入試・学校推薦入試総合評価型など、東洋大学の専願のみの入試には出願できません。他大学の年内入試とあわせた組み立ては年内入試の併願ルールも参考にしてください。

出願を終えた人が11月29日までに確かめること

  1. 自分が出した方式の2科目めを確定させる。〔英・国〕か〔英・数〕か、選択型なら当日どちらを選ぶつもりかを決め、練習もその科目に絞ります。
  2. 方式ごとの持ち点を一度計算する。最高得点重視や英語重視を出している人は、2倍になる科目で取りこぼしを減らす練習に時間を多めに回します。
  3. 60分で解き切る練習をする。2時限とも60分です。英語の大問構成と時間配分は東洋大学の英語(60分・大問5題)、教科ごとの勉強の進め方は基礎学力テスト型入試の勉強法にまとめています。
  4. 受験票を確認する。受験票の印刷案内メールは11月16日(月)から順次送られる予定です。英語外部試験の利用が認められた人は、その旨が受験票に記載されます。

合格発表は12月14日(月)です。結果がどうであっても、2月の一般選抜まで勉強は続きます。一般選抜への切り替え方は総合型・推薦に落ちたらにまとめています。

高1・高2がいまから準備できること

来年以降に受ける人は、英語+国語で行くか、英語+数学で行くかを早めに考えておくと、選べる学科と方式がはっきりします。国語は現代の国語・言語文化(漢文は除く)、数学はⅠ・Ⅱ・A・B・C(Aは図形の性質・場合の数と確率、Bは数列、Cはベクトル)が範囲です。数学を選べる学科は文系学部にも多くあるので、数学を続けておくと選択肢が広がります。

調査書等30点・小論文20点は全方式で共通です。日々の授業と定期テストを積み上げることと、英語外部試験のスコアを高2のうちに取っておくことは、どの方式を選ぶ場合にも無駄になりません。出願の仕組みや方式は年度ごとに変わることがあるので、受験する年度の要項で必ず確認してください。

東洋大学の予想問題をお渡しします

EIMEI予備校では、東洋大学の過去の出題を分析して、東洋大学の入試に合わせた予想問題を自作しています。各校舎の公式LINEから個別相談を申し込み、校舎で話を聞きに来てくださった方に、この予想問題をお渡しします。

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  2. 「東洋 予想問題」と送って、個別相談の日時を決めます。
  3. 校舎で個別相談(試験までの進め方を一緒に確認します)をしたあと、その場で予想問題をお渡しします。

予想問題は過去の出題の傾向から作ったもので、実際の入試問題を予告するものではありません。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

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二神大輝