この記事は、総合型選抜を考えていて「何か活動をしておいた方がいいのかな」と迷っている高1・高2の高校生と保護者の方に向けて書いています。探究やボランティアは、やったこと自体よりも、何を選び、そこから何を考えたかで書類の中身が変わります。選び方と、志望分野へのつなげ方をまとめました。
「すごい活動」がなくても大丈夫
総合型選抜というと、海外ボランティアや全国大会の実績が必要だと思われがちです。でも大学が書類や面接で見ているのは、多くの場合、活動の規模よりも「自分の興味から動き、そこで考え、次につなげたか」です。身近な地域での小さな活動でも、考えたことが具体的なら十分な材料になります。
逆に、「総合型に有利そうだから」と興味のない活動に参加しても、志望理由書や面接で語れることが少なく、かえって苦しくなります。
選び方の3つの基準
基準1:自分の「気になること」から始める
まずは、ふだんの生活の中で気になっていることを書き出してみましょう。「近所の商店街のシャッターが増えた」「祖父母の通院が大変そう」「外国から来た同級生が授業で困っていた」。こうした小さな違和感が、活動のテーマになります。
基準2:続けられる距離・時間か
1回だけ参加した活動より、数か月続けた活動の方が、変化や学びを書きやすくなります。通える場所、部活や勉強と両立できる頻度かどうかを確かめて選びましょう。
基準3:志望分野と「問い」でつながるか
活動と志望分野が完全に同じである必要はありません。大事なのは、活動の中で生まれた問いが、大学で学びたいことにつながっているかです。たとえば、子ども食堂のボランティアから「子どもの貧困は、地域でどう支えられるのか」という問いが生まれれば、社会福祉・教育・経済など、いくつもの学部につながります。
探究・ボランティアの探し方
- 学校の探究の授業:テーマ設定の段階から、志望分野を意識して選ぶ
- 市役所・社会福祉協議会:地域のボランティア募集をまとめていることが多い
- 地域のNPO・お店・施設:直接話を聞きに行くところから始められる
- 大学の高校生向けプログラム:公開講座、研究室体験、高大連携の企画など
- オンラインの講座やコンテスト:場所を問わず参加できる
話を聞きに行くところから始める場合は、高校生が取材・インタビューをする手順が参考になります。参加の際は、保護者の方や学校の先生にも相談し、安全面を確認してから動きましょう。
活動中にやっておきたい「記録」
半年後、1年後に志望理由書を書くとき、記憶だけに頼ると「楽しかった」「勉強になった」しか残っていません。活動のたびに、次の3つをメモしておきましょう。
- 何をしたか(日付・場所・関わった人)
- 何に驚いたか・何が気になったか
- 次に何を知りたいと思ったか
3つ目の「次に知りたいこと」が、志望理由書の「大学で学びたいこと」の芽になります。スマホのメモでも、ノート1冊でも構いません。
志望分野へのつなげ方
記録がたまってきたら、次の順番で整理すると、志望理由書の骨組みが見えてきます。
- 活動の中で生まれた問いを一つ選ぶ
- その問いについて、本や資料で調べる
- どの学問分野がその問いを扱っているかを知る(学部・学科のページ、先生の研究テーマを見る)
- 「だからこの大学のこの学部で学びたい」とつなげる
3つ目の調べ方はやりたいことが分からなくて学部が決まらない高校生へでも詳しく扱っています。整理した活動は、活動報告書の書き方で紹介している「状況・課題・行動・変化」の形で書くと、書類にまとめやすくなります。
学年別の目安
- 高1:気になることを書き出し、小さく参加してみる。合わなければ変えてよい時期。
- 高2:一つの活動を続けて深める。記録を取り、問いを育てる。
- 高3春〜夏:新しく始めるより、これまでの活動を振り返って言葉にする。志望理由書・活動報告書にまとめる。
学年ごとの準備全体は、学年別やることリストにまとめています。
まとめ
- 活動の規模より「自分の興味から動き、考えたか」が大事
- 選ぶ基準は「気になること」「続けられるか」「問いでつながるか」
- 活動のたびに「したこと・驚いたこと・次に知りたいこと」を記録する
- 問いから学問分野を調べ、志望理由につなげる
総合型選抜の全体像は、総合型選抜・学校推薦型選抜の基礎ガイドにまとめています。
あわせて読みたい
- 志望理由書に「書くことがない」高校生へ|今からつくれる“書く材料”の見つけ方
- 高校生が取材・インタビューをする手順|アポの取り方から志望理由書への生かし方まで
- 活動報告書の書き方|総合型選抜・推薦で「ただの一覧」にしない4つの要素と選び方
- やりたいことが分からなくて学部が決まらない高校生へ 学部の絞り方と学年別の期限|川越の個別指導塾
- 総合型選抜の準備は高1から何をする?学年別やることリスト
推薦入試の準備は、EMiL個別へ
EIMEI予備校の推薦入試専門ブランド「EMiL個別」では、志望校探しから志望理由書・小論文・面接、そして評定・英検まで、完全1対1で伴走しています。鶴瀬・ふじみ野・川越の3校舎とオンラインの、どこでも受けられます。
EIMEI予備校について
EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。
- 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
- ふじみ野校舎 ふじみ野駅東口から徒歩1分。
- 鶴瀬校舎 鶴瀬駅西口から徒歩3分。
川越校舎の詳細・無料体験のお申し込みはこちら/ふじみ野・鶴瀬校舎のことは公式LINEからお問い合わせください。
