理系の総合型選抜・公募推薦2027|首都圏の工学部・理学部6校

首都圏の工学部・理学部の年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜の公募)は、2027年度は9月〜11月上旬に出願が集中しています。この記事で取り上げる6校のうち、11月9日の時点でまだ出願できるのは東京電機大学の学校推薦型選抜(公募)だけで、締切は11月10日(火)の消印有効です。

ほかの5校(芝浦工業大学・東京理科大学・東京都市大学・工学院大学・神奈川大学)は、今年度の出願が締め切られています。その部分は来年度以降に受ける高1・高2生向けの目安として読んでください。

理系の年内入試は、数学の基礎学力テスト、数学・理科の口頭試問、実験やレポートが選考に入ることが多いのが特徴です。

1. 基本情報(2027年度・6校の出願状況)

大学・方式 2027年度の出願状況(11月9日時点)
東京電機大学 学校推薦型選抜(公募) 出願受付中:11月6日(金)〜11月10日(火)当日消印有効。ネット登録は11月10日15時まで
東京都市大学 学校推薦型選抜(公募) 今年度の出願は締め切られています(11月5日(木)17時締切)
工学院大学 自己推薦型選抜・総合評価型選抜 今年度の出願は締め切られています(10月14日(水)締切)
東京理科大学 総合型選抜 今年度の出願は締め切られています(Web登録10月30日(金)まで)
芝浦工業大学 総合型選抜 今年度の出願は締め切られています(10月1日(木)〜10月5日(月)に出願)
神奈川大学 総合型選抜(適性検査型) 今年度の出願は締め切られています(11月5日(木)締切)
検定料・出願書類 各大学の募集要項で確認してください

指定校推薦・附属校推薦などは除き、一般の高校生が自分で出願できる方式を扱います。

2. 大学別の日程一覧(2027年度入試)

日付は特に書いていないものは2026年です。

大学・方式 出願期間/試験日/合格発表
東京電機大学 学校推薦型選抜(公募) 出願11月6日〜11月10日/試験12月12日(土)(一部の学科・学系は12月13日(日)も)/発表12月21日(月)
東京都市大学 学校推薦型選抜(公募) 出願11月1日〜11月5日/試験11月21日(土)/発表12月1日(火)
工学院大学 自己推薦型選抜 出願登録10月1日〜10月14日/試験11月8日(日)/発表11月20日(金)
工学院大学 総合評価型選抜 出願10月1日〜10月14日/試験11月7日(土)・8日(日)/発表11月20日(金)
東京理科大学 総合型選抜 Web登録10月22日〜10月30日/選考11月15日(日)/発表12月11日(金)
芝浦工業大学 工学部総合型選抜 出願10月1日〜10月5日/1次発表10月31日(土)/2次11月29日(日)/発表12月11日(金)
芝浦工業大学 理工系女子特別入学者選抜 出願10月1日〜10月5日/試験11月7日(土)・8日(日)/発表11月20日(金)
神奈川大学 総合型選抜(総合評価型) 出願9月11日〜9月18日/試験10月11日(日)/発表11月1日(日)
神奈川大学 総合型選抜(適性検査型) 出願10月29日〜11月5日/試験11月22日(日)/発表12月1日(火)

総合型選抜は9〜10月、公募推薦は11月上旬に出願という大学が多く、この記事で扱った方式には12月に出願できるものがありません。理系で年内入試を考えるなら、高3の夏休みまでに出願先を決めておく必要があります。

3. 今からでも間に合う:東京電機大学の公募推薦

東京電機大学の学校推薦型選抜(公募)は、システムデザイン工学部・未来科学部・工学部・理工学部・工学部第二部(夜間部)で行われます。他大学との併願ができるのが大きな特徴で、出願できる学部・学科・学系は1つだけです。

全体の評定の基準は学科で違い、たとえばシステムデザイン工学部の2学科と未来科学部情報メディア学科は3.5以上、工学部の多くの学科は3.4以上、工学部第二部は3.2以上です。未来科学部の建築学科とロボット・メカトロニクス学科には学習成績の条件がありません。

2027年度は、工学部応用化学科で「数学Ⅲ」と「化学」の履修が必須になりました。

  • システムデザイン工学部:基礎学力テスト(数学、60分・100点)と面接(情報システム工学科はグループ面接、デザイン工学科は個別面接)
  • 未来科学部・工学部:基礎学力テスト(数学。ロボット・メカトロニクス学科、機械工学科・先端機械工学科は物理も)と個別面接
  • 理工学部:理学系・情報システムデザイン学系・機械工学系は口頭試問を含む個別面接。理学系は数学・物理・化学から出願時に1科目を選びます。生命科学系は基礎学力テスト(生物・化学・数学から試験当日に1科目を選択)と個別面接、電子情報工学系と建築・都市環境学系は基礎学力テスト(数学)と個別面接

学系ごとの条件と口頭試問の内容は東京電機大学 公募推薦2027|理工学部の学系別の出願条件と口頭試問・基礎学力テストで詳しく扱っています。同じ大学の総合型選抜(AO・とんがりAO)は東京電機大学 総合型選抜2027にまとめています。

4. 試験のタイプ別に見る(出願が締め切られた方式は来年度の目安)

数学・英語の筆記が中心:工学院大学 自己推薦型選抜・神奈川大学 適性検査型

工学院大学の自己推薦型選抜は、書類審査・基礎学力調査・面接(口頭試問を含む)の総合判定です。基礎学力調査は数学(50分・100点)と英語(40分・100点)で、数学は数学Ⅰ・Ⅱ・A、数学B(数列)、数学C(ベクトル)が範囲です。評定平均は普通科・理数科で3.2以上、専門学科で3.5以上(航空理工学専攻は別基準)。募集人員は4学部で計70名です。

神奈川大学の適性検査型は、要項の出願資格に評定平均の基準が書かれておらず、他大学とも複数学科とも併願できる方式です。外国語100点、国語または数学100点、調査書50点(評定値×10)の合計250点で判定します。

科目別の筆記+面接:神奈川大学 総合評価型

書類審査・筆記試験(90分)・面接の総合評価です。評定平均の基準と本学専願かどうかは学科で違い、たとえば機械工学科は3.7以上で本学専願、工学部応用物理学科は3.5以上で、要項の表では本学専願の指定がありません。志望学科の行を要項で確認してください。筆記は学科で違い、たとえば機械工学科は物理、電気電子情報工学科と経営工学科は数学です。

小論文と口頭試問:東京都市大学 公募推薦

理工学部・建築都市デザイン学部・情報工学部は、公募推薦のうち専願制だけが対象です。選考は小論文と、口頭試問を含む面接で、小論文のテーマは当日に発表されます。学科ごとに全体の評定に加えて数学・理科の評定の基準があるので、要項の表で確認してください。理系学部の条件は東京都市大学 総合型選抜・公募推薦2027|理系学部の条件と日程にまとめています。

英語資格と数学・理科の評定:東京理科大学

東京理科大学の「英語資格検定試験+特定教科評価」は、数学・理科の評定平均値がそれぞれ4.0以上に加えて、英語の出願資格スコア(英検CSE1950以上、TEAP 225以上など。2024年10月31日以降の受験で4技能)が必要です。第一志望で入学を確約できることが条件で、選考は書類審査・小論文・面接・口頭試問(内容は学科で異なる)です。公募制の学校推薦型選抜は、総合型選抜の要項には載っていません。くわしくは東京理科大学 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)2027年度へ。

実験・実技がある:工学院大学 総合評価型選抜

先進工学部の生命化学科・応用化学科・応用物理学科と情報学部の4学科で行われます。実験とレポート、データ整理と考察など、学科ごとに理系らしい課題があり、基礎学力調査(数学・英語)や面接と組み合わせて判定します。情報学部は、情報学部インターンシップの修了か情報分野の探究活動の経験が出願資格に入ります。工学院大学の方式の違いは工学院大学 総合型選抜2027|自己推薦型・探究・総合評価型で比べています。

2段階の選考:芝浦工業大学

芝浦工業大学の工学部総合型選抜は2段階の選考で、第1次の書類審査を通った人が11月29日の第2次選考に進みます。理工系女子特別入学者選抜は本学専願で、数学・理科の学修成績と英語資格の基準(コースにより異なる)があり、書類審査・基礎学力調査(対面)・面接(オンライン)で選考します。工学部の選考内容は芝浦工業大学 工学部 総合型選抜2027を見てください。

5. 系統別に見る「どこを受けるか」

  • 機械・電気電子:物理か数学の筆記がある方式が多い(神奈川大学の総合評価型、東京電機大学の工学部など)。
  • 建築:神奈川大学の建築学部は筆記が総合問題(小論文またはスケッチ)、東京電機大学の未来科学部建築学科は学習成績の条件なしなど、大学で形が違います。
  • 化学・生命:化学か生物の筆記や、実験・レポートが出るところがあります(神奈川大学の化学生命学部、工学院大学の先進工学部、東京電機大学の生命科学系)。

6. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2の秋:全体だけでなく数学・理科の評定を落とさない。
  • 高2の冬〜春:志望学科の方式を決め、必要な履修科目を確認する。英語資格を一度受けておく。
  • 高3の4〜7月:数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cの基本問題を解き直す。口頭試問がある方式は、解き方を声に出して説明する練習を始める。
  • 高3の8〜9月:志望理由書を仕上げる。
  • 高3の10〜11月:公募推薦の出願、面接・小論文の練習。

出願前のチェックリスト

  • 全体の評定と、数学・理科(学科によっては英語)の評定が基準を満たしている
  • 必要な履修科目(数学Ⅲ、物理、化学など)を履修している、または履修見込み
  • 専願か併願か、合格したら入学を確約する方式かを確認した
  • 「消印有効」か「必着」か、ネット登録の締切時刻を確認した

7. よくある質問

Q. 11月9日からでも出願できる理系の年内入試はありますか?

この記事の6校では、東京電機大学の学校推薦型選抜(公募)だけです(11月10日(火)当日消印有効、ネット登録は15時まで)。推薦書と調査書がすぐそろうかを高校に確認してください。

Q. 理系の公募推薦は併願できますか?

大学によって違います。東京電機大学の公募推薦は併願できますが、東京都市大学の理系3学部は専願制だけです。神奈川大学の総合評価型は、機械工学科などが本学専願で、併願できるかは学科ごとに要項で確認が必要です。

Q. 口頭試問では何を聞かれますか?

出題範囲は大学・学科で違います。東京電機大学の理工学部理学系は、数学・物理・化学から出願時に選んだ1科目が対象で、要項では数学は教科書の例題・章末問題程度、物理は力学の教科書例題レベルとされています。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。

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二神大輝