この記事は、東洋大学の学校推薦入試(総合評価型)を受けるかどうか考えている高校3年生と保護者の方、そして来年以降に受けたい高1・高2の方に向けたものです。2027年度入試の公式の入学試験要項をもとに、評定の基準、学校長の推薦、選考の中身と配点、専願の決まりを、学科ごとにまとめました。
11月22日(日)の回は出願締切が11月5日(木)、12月13日(日)の回は11月27日(金)から出願です。記事の最後に、東洋大学の予想問題をお渡しする案内があります。
学校推薦入試(総合評価型)はどんな入試か
要項では、学校推薦入試は「学校長の推薦を受けて受験する推薦入試」と説明されています。総合型選抜のAO型推薦入試・自己推薦入試とは別の入試です。
出願資格は、どの学科にも共通して次の3つが入っています。
- 2026年度に高校(中等教育学校後期課程・特別支援学校高等部を含む)を卒業する人であること。既卒生は出願できません。
- その学科を第一志望とし、合格したら必ず入学することを確約できる人であること(専願)。
- 学科ごとに決められた「全体の学習成績の状況」(評定平均)を満たしていること。
評定は「最終学年1学期末(2学期制の学校は前期末)まで」の数値で判断されます。高3の2学期の成績は入りません。出願書類には、本学所定用紙の「学校推薦入試 推薦書」が含まれます。校内の手続きは担任や進路指導の先生に確認してください。
2回の日程と、対象になる学部学科
学校推薦入試(総合評価型)は11月と12月の2回で、10月の回はありません。大事なのは、11月は第1部(昼)だけ、12月は第2部・イブニングコース(夜)だけという分かれ方になっていることです。
| 項目 | 11月の回/12月の回 |
|---|---|
| 対象 | 11月:第1部(昼)/12月:第2部・イブニングコース(夜) |
| 出願期間 | 11月:11月2日(月)〜11月5日(木)/12月:11月27日(金)〜12月2日(水) |
| 受験票の印刷 | 11月:11月16日(月)以降/12月:12月8日(火)以降 |
| 試験日 | 11月:11月22日(日)/12月:12月13日(日) |
| 合格発表 | 11月:12月1日(火)/12月:2027年1月8日(金) |
| 入学手続締切 | 11月:12月11日(金)/12月:2027年1月14日(木) |
出願は「インターネット出願登録」「入学検定料の支払い」「出願書類の郵送」の3つがそろって完了です。ネット登録は出願期間最終日の23:59までできますが、書類の郵送(出願期間内の消印有効)と検定料の支払いも期間内に終える必要があります。受験票は郵送されないので、マイページから各自で印刷して持参します。
12月13日の対象は、第2部の東洋思想文化、日本文学文化、教育、経済、経営、法律、社会、国際地域(地域総合専攻)の8学科です。11月22日の対象学科は、後の配点表にすべて載せています。
募集人員は第1部が学科ごとに3〜15名、第2部が3〜20名です。学科ごとの人数は要項の一覧で確認してください。
評定の基準は学科ごとに違う
第1部は多くの学科が3.6以上ですが、経営学部の2学科は4.0以上です。第2部は3.0〜3.5の範囲で、学科ごとに違います。
| 学科(専攻) | 全体の学習成績の状況 |
|---|---|
| 第1部の下記以外の学科 | 3.6以上 |
| 第1部 経営 | 4.0以上、かつ「国語・地理歴史・公民の平均4.3以上」または「国語・数学の平均4.3以上」 |
| 第1部 マーケティング | 4.0以上 |
| 第2部 東洋思想文化・日本文学文化・教育・経済・法律・社会 | 3.0以上 |
| 第2部 経営 | 3.5以上 |
| 第2部 国際地域(地域総合) | 3.4以上 |
経営学科だけは、全体の評定に加えて教科の組み合わせの平均も条件になっています。自分の評定は、教科ごとの数字まで確認してください。届かない場合の考え方は評定が足りないときの選択肢にあります。
英語の資格が出願の条件になる学科
次の学科では、英語外部試験が出願資格に入っています。英検は「2024年11月以降に1級・準1級・2級のいずれかを受験したもの」、GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ)・TEAP(4技能)・IELTS(アカデミック・モジュール)は「過去2年以内(2024年11月以降)に受験したもの」に限られます。国際観光学科だけは書き方が違い、英検も含めて「いずれも過去2年以内(2024年11月以降)に受験したもの」とされています。
| 学科 | 英語の基準(いずれか1つ) |
|---|---|
| 国際経済、経営、マーケティング、会計ファイナンス | 英検CSE 1,980/GTEC 960/TEAP 225/IELTS 4.5 以上 |
| 総合政策 | 英検CSE 1,800/GTEC 840/TEAP 195/IELTS 4.0 以上 |
| 国際社会 | 英検CSE 1,800/GTEC 840/TEAP 195/IELTS 4.5 以上 |
| 国際観光 | 英検2級以上合格または2,150点以上/GTEC 1,050/TEAP 253/IELTS 5.0 以上 |
| 英米文 | 英検・GTEC・TEAP・IELTSのいずれかで英語力を証明(最低スコアの記載なし) |
国際観光学科はさらに、旅行業務取扱管理者、ITパスポート、日商簿記3級以上などの資格を1つ以上持っていることも条件です(対象の資格は要項に一覧があります)。
証明書の扱いにも決まりがあります。オンライン成績照会画面のコピーや英検のデジタル合格証明書は受け付けられず、コピーを出す場合は学校長の確認印が必要です。第2部の社会学科と国際地域学科では、英語の証明書は持っている場合に出す任意提出です。
選考の中身と配点
選考は書類選考・小論文など(学科によって論文、ディベート、総合問題、実技)・面接の組み合わせです。理工・環境イノベーション・生命科の一部の学科では、面接の中で口頭試問も行います。
当日は多くの学科で、9:00集合、9:00〜9:20説明、9:20〜10:20小論文など(60分)、10:40から面接です。第2部の国際地域(地域総合)だけは、説明のあと9:20から面接のみで、小論文はありません。
下の表は、要項の試験科目表の配点を「書類・小論文など・面接」の順に並べたものです。
| 学科(専攻) | 書類/小論文など/面接 |
|---|---|
| 哲(論文型・ディベート型) | 20/100/20 |
| 東洋思想文化、日本文学文化(第1部・第2部とも) | 20/40/40 |
| 英米文、国際経済 | 50/100/50 |
| 教育(第1部は総合問題、第2部は小論文) | 10/60/30 |
| 法律・企業法(第2部法律も同じ) | 30/40/30 |
| 国際社会、総合情報、人間環境デザイン(実技)、生体医工 | 50/100/100 |
| 総合政策、経営、マーケティング、会計ファイナンス、国際観光、社会福祉、機械工(総合問題)、電気電子情報工、応用化、都市環境デザイン、環境イノベーション | 100/100/100 |
| 生命科、生物資源、食環境科、フードデータサイエンス | 30/100/100 |
| 第2部 経済、経営、社会 | 100/100/100 |
| 第2部 国際地域(地域総合) | 数字は「50」「100」の2つだけ(小論文はなく、書類と面接) |
書類の配点が小さい学科(哲学科は論文・ディベートが100点、書類と面接は20点ずつ)と、3つが同じ重さの学科(総合政策や経営学部は3つとも100点)があります。配点を見て、残りの日数の使い方を決めてください。
学科ごとの特徴的な試験
- 哲学科 ディベート型:文章の読解と立論(目安10分)、主張の発表と聴取(目安20分)、受験生同士の討論(目安30分)の順に進み、読解・論理的な構成・聴き取り・かみ合う対話の4項目で評価されます。
- 機械工学科 総合問題:物理・数学の基礎的な知識で解く問題と、200字程度の小論文です。
- 人間環境デザイン学科 実技:テーマに関するイメージスケッチ(平面構成)と、そのテーマについての意見を書く解説文です。面接には自作の作品などの持参が推奨されていますが、持参の有無や内容では評価しないと書かれています。
- 口頭試問がある学科:電気電子情報工(数学・物理)、応用化(化学)、都市環境デザイン(数学・理科)、環境イノベーション(環境に関する基礎知識)、生命科・生物資源(化学・生物)、生体医工(理科)。
出願書類と志望理由の字数
共通の書類は、志願票、調査書(出願時点で3カ月以内に作成され厳封されたもの)、学校推薦入試 推薦書、そして志望理由を書く「様式1」または「様式2」です。推薦書の「4. 資格・特別な経験」の欄に書いたものには、合格証書のコピーなどの客観資料を付けます。
- 1,000字以内(様式1):日本文学文化(本人が黒のボールペンで記入)、教育、法律・企業法、国際観光、総合情報、生命科学部、食環境科学部、第2部の日本文学文化・教育・法律・国際地域。哲・東洋思想文化(第2部も)・英米文は様式1で、字数の指定はありません
- 800〜1,000字(様式1):総合政策。研究テーマとその理由、在学中の達成目標などを書き、面接で研究テーマの説明を求められます。
- 800字以内(様式1):国際社会。多文化共生に活かせる経験と考え、志望理由と卒業後の計画を400字程度ずつ。
- 600字以内(様式2):国際経済、経営学部の3学科、第2部の経済・経営、社会福祉、人間環境デザイン、理工学部、環境イノベーション。第2部社会は400字以内
多くの学科で「大学入学後にどのようなことを学びたいのか」「大学卒業後にあなたが目指す将来の姿」を書くよう指示されているので、「入学後に何を学ぶか」と「卒業後にどうなりたいか」がつながっているかを読み直しの基準にしてください。書き方と直し方は志望理由書の書き方にまとめています。
専願と、基礎学力テスト型との関係
この入試は専願で、要項には原則として入学を辞退できないと書かれています(病気やけが、経済的困窮などで就学が困難になった場合など、例外の規定はあります)。
もう一つ注意したいのが、11月29日(日)の総合型選抜(基礎学力テスト型入試)との関係です。要項では次のように決められています。
- 専願の入試(学校推薦入試を含む)に出願した場合、11月29日の基礎学力テスト型入試には出願も受験もできない。
- 基礎学力テスト型入試を受験した場合、12月13日の専願の入試には出願できない。
- 例外として、10月18日実施の入試で不合格だった場合は、基礎学力テスト型入試に出願・受験できる。
つまり、11月22日の学校推薦入試に出願すると、11月29日の基礎学力テスト型は受けられません。12月13日の第2部の学校推薦入試も、11月29日を受けたら出願できなくなります。どちらに出すかは、出願の前に決めておく必要があります。基礎学力テスト型の全体像は東洋大学 総合型選抜(基礎学力テスト型入試)2027の全体像を、他大学も含めた併願の決まりは年内入試の併願ルールを参照してください。
合格発表と入学手続
合格発表はマイページで行われ、公開開始は合格発表日の10:00の予定です。合格通知書の郵送はありません。入学手続は締切日までに納付金の納入とオンライン入学手続を終える必要があり、終わらないと入学の意思がないものとみなされます。11月の回は12月11日(金)、12月の回は2027年1月14日(木)が締切です。
試験日までの準備の進め方
11月3日の時点で、11月22日までは19日、12月13日までは40日です。締切の近いものから順に手を付けます。
- 出願書類を先に仕上げる。11月の回は11月5日の消印が締切です。書き終えた志望理由書は、面接の準備用にコピーを残しておきます。
- 60分の小論文を、時間を計って書く練習をする。小論文の字数や出題の形式は要項に書かれていません。60分の配分を実際に書いて決め、書いたものは問いに答えているか、理由と具体例がつながっているかを人に読んでもらって確認します。
- 面接の答えを、志望理由書と食い違わないように準備する。「なぜこの学科か」「入学後に何を学ぶか」「卒業後にどうしたいか」を、書類と同じ筋で話せるようにします。面接の練習方法は面接対策を参照してください。
- 口頭試問のある学科は、教科の基本を口で説明する練習をする。
- 会場を確認する。試験会場は学科によって白山・赤羽台・川越・朝霞のキャンパスに分かれています。会場を間違えると受験できません。理工・総合情報・環境イノベーションは川越、生命科・食環境科は朝霞、福祉社会デザインは赤羽台、ほかは白山です。
来年以降に受けたい高1・高2の方へ
この入試で見られる評定は、高3の1学期末までの成績です。高1・高2の定期テストの結果がそのまま出願資格に関わるので、教科ごとの評定も意識してください。
英語の資格が条件になる学科を考えているなら、受験時期の決まりにも注意が必要です。2027年度入試では2024年11月以降の受験に限られています。来年度の条件は来年度の要項で確認してください。
東洋大学の予想問題をお渡しします
EIMEI予備校では、東洋大学の過去の出題を分析して、東洋大学の入試に合わせた予想問題を自作しています。各校舎の公式LINEから個別相談を申し込み、校舎で話を聞きに来てくださった方に、この予想問題をお渡しします。
- 下の公式LINEから、通いやすい校舎を友だち追加します。
- 「東洋 予想問題」と送って、個別相談の日時を決めます。
- 校舎で個別相談(試験までの進め方を一緒に確認します)をしたあと、その場で予想問題をお渡しします。
- 川越校舎の公式LINE(川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分)
- ふじみ野校舎の公式LINE(ふじみ野駅東口から徒歩1分)
- 鶴瀬校舎の公式LINE(鶴瀬駅西口から徒歩3分)
予想問題は過去の出題の傾向から作ったもので、実際の入試問題を予告するものではありません。
参考にした公式情報
入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。
あわせて読みたい
- 東洋大学の年内入試2027完全ガイド(日程・倍率の一覧)
- 東洋大学 12/13実施のAO型推薦入試・自己推薦入試
- 東洋大学 総合型選抜(基礎学力テスト型入試)2027の全体像
- 東洋大学 基礎学力テスト型の事前課題小論文の書き方
- 年内入試の面接必須化
- 東洋大学 環境イノベーション学部の年内入試
- 総合型・推薦に落ちたら(一般選抜への切り替え)
EMiL個別について
EMiL個別は、総合型選抜・学校推薦型選抜を専門にした1対1の個別指導塾です。EIMEI予備校の鶴瀬・ふじみ野・川越の校舎とオンラインで受講できます。志望理由書に書くことを見つけるところから、小論文・面接の練習、評定や英検の対策まで、一人ひとりの志望校に合わせて一緒に準備します。
EMiL個別の詳しい内容はこちら/ご相談は各校舎の公式LINEから
