日本大学の総合型選抜2027年度|法学部CL方式・経済学部の出願条件と日程、高1・高2の準備

この記事は、日本大学の総合型選抜を来年以降に受けたいと考えている高1・高2生と保護者の方に向けて書いています。日大の総合型選抜は学部ごとに中身が大きく違うので、ここでは文系で志望者の多い法学部と経済学部に絞って、2027年度の学部別要項で確認した内容を整理します。

2027年度の法学部・経済学部の総合型選抜は、出願が9月、選考が10月に終わっていて、合格発表も11月上旬です。今年の日程を知っておくと、来年の夏までに何を仕上げておけばよいかが逆算できます。

日本大学の総合型選抜の全体像

日本大学の説明では、総合型選抜は「学力だけではなく、志望する学部・学科でその専門分野を学びたいという強い意欲や適性などが重視される選抜」です。2027年度は、法学部、文理学部、経済学部、商学部、芸術学部、国際関係学部、危機管理学部、スポーツ科学部、理工学部、生産工学部、工学部、松戸歯学部、生物資源科学部、薬学部、短期大学部(ビジネス教養学科)で実施されています。

ただし、学部の中でも対象外の学科があります。たとえば文理学部では哲学科・史学科・国文学科・心理学科が総合型選抜の対象から外れています。法学部では、専願型は第一部法律学科の法曹コースを除き、併願型は法曹コースと第二部(夜間部)を除く、と注記があります。学部名だけで判断せず、学科単位で実施の有無を確認するのが最初の作業です。

法学部:CL方式(専願型・他大学併願型)

専願型と併願型の2つがある

法学部の総合型選抜はCL方式と呼ばれ、法学部専願型と他大学併願型に分かれています。専願型は法学部(志望学科)を第一志望とし、合格したら入学を確約できることが条件です。併願型は他大学との併願ができますが、法学部内の複数学科への出願はできません。

他大学と併願できる型が用意されているのは、法学部を考えている人にとって大きな特徴です。ただ、募集人員は併願型のほうがかなり少なくなっています。

学科(第一部) 募集人員(専願型/併願型)
法律学科(法曹コースを除く) 10名/3名
政治経済学科 7名/3名
新聞学科 7名/3名
経営法学科 7名/3名
公共政策学科 7名/3名

このほか、第二部(夜間部)法律学科で専願型10名の募集があります。

出願資格:評定か英語資格のどちらかで満たせる

法学部では、学科ごとに示された「求める人物像」にあてはまることに加えて、次のいずれかを満たす必要があります(第一部の場合)。

  • 評定基準A:全体の学習成績の状況が3.5以上
  • 評定基準B:英語などの外国語・国語・数学・地歴公民のうち、いずれか1つ以上で学習成績の状況が4.0以上
  • 英語外部試験:英検2級以上(CSE1980以上でも可)、GTEC(4技能)930以上、TOEIC L&R 500以上、IELTS 4.0以上、TEAP 225以上など
  • 経営法学科のみ:日商簿記・全経簿記3級以上、知的財産管理技能検定3級以上やビジネス著作権検定初級以上、ビジネス系のプレゼン・コンテストでの入賞

第二部法律学科は、評定基準Aが3.0以上、評定基準Bが3.5以上と、基準が別に定められています。

ここで注目したいのは、評定3.5に届かなくても、得意な1教科が4.0以上あるか、英検2級があれば出願できるという点です。全体の評定に自信がない人でも、得意科目や英語で道が開けます。評定の条件の読み方は募集要項の出願資格の読み方で詳しく解説しています。

日程と選考方法(2027年度)

項目 2027年度
出願期間 9月1日(火)〜9月25日(金)郵送必着
選考日 10月18日(日)
合格発表 11月9日(月)
入学手続締切 11月20日(金)

要項には、これとは別に二段階の最終入学手続締切日として2027年2月26日(金)も示されています。手続の詳しい扱いは、受ける年の募集要項で確認してください。

選考は筆記試験(総合型小論文)と書類選考です。総合型小論文は、高校の学習内容をもとに論理的に読む力・考える力を見るもので、問題は日本語と英語で出されるとされています。筆記試験には合格の最低基準があり、そこに届かないと書類選考に進めず不合格になります。最終的な合否は筆記試験と書類選考の合計点で判定されます。

面接やプレゼンテーションは要項に書かれていません。そのかわり、当日の筆記で基準を超えることが前提になる入試です。小論文の字数や試験時間は今回確認した学部の資料には載っていなかったので、大学の募集要項で確認してください。

書類で出せるもの

必ず出すのは出願確認票、調査書、学部所定の志望理由書です。任意で、総合的な探究の時間の成果、部活動・スポーツ・社会活動の記録、英検準1級以上などの資格を出せます。学科ごとに関連する資格や実績も挙げられていて、法律学科なら宅地建物取引士や簿記、法学検定などの資格、新聞学科ならメディア・情報にかかわる資格や大会・コンクールの実績、創作物の説明文、公共政策学科ならNPOなどの会員証明や地域活動の表彰状などです。

任意書類があるということは、高校生活で何をしてきたかが書類で評価される余地があるということです。ただし資格や実績がなくても出願はできるので、まずは志望理由書を学科の「求める人物像」に沿って書けるかを優先してください。

経済学部:探究学習評価型と資格取得型

2つの型の違い

経済学部の総合型選抜は探究学習評価型と資格取得型の2つです。どちらも経済学科(国際コースを除く)、産業経営学科、金融公共経済学科で各15名ずつの募集です。どちらの型も、経済学部を第一志望とし、合格したら入学を確約できることが条件です。

型 主な出願資格
探究学習評価型 総合的な探究の時間で探究活動をしていて、出願時の全体の学習成績の状況が3.7以上
資格取得型 英検2級以上、TOEIC L&R 470以上、全商の簿記・英語・商業経済のうち2分野以上で1級、日商簿記2級以上、基本情報技術者試験合格などのいずれか

資格取得型は2026年3月に卒業した人も出願できますが、探究学習評価型は高校などを2027年3月に卒業見込みの人に限られます。

日程(2027年度)

項目 2027年度
出願期間 2026年9月7日(月)〜9月11日(金)郵送必着
第1次合格発表 9月25日(金)13時
第2次選考 10月18日(日)
最終合格発表 11月2日(月)13時
入学手続締切 11月13日(金)

出願期間が5日間しかないことに注意してください。夏休み明けすぐに出願なので、書類は夏休み中に仕上げておく必要があります。

探究学習評価型の選考

第1次選考は書類審査で、志望・学習計画書から志望の強さや学習計画、学ぶ意欲を、探究活動概要説明書から探究の成果物をどう作ってきたかを見ます。出願書類には探究の成果物の写しも含まれます。

第2次選考は口頭試問で、探究活動の概要と成果物について説明し、それに対する質問に答えます。探究の過程、知識、関心、論理的に考える力、表現力、学ぶ姿勢が評価されます。

この型は、高校の探究の時間をまじめに積み上げてきた人のための入試です。テーマの決め方や、問いを立てて調べ、結果をまとめる流れを自分で説明できるかが問われます。探究のテーマ選びは探究・ボランティアの選び方も参考にしてください。

資格取得型の選考

第1次選考は、エントリーシート(800字以上1,000字以内)の書類審査と、事前課題の小論文(1,350字以上1,500字以内)です。小論文の課題は6月上旬に学部のWebサイトで公表されるとされています。第2次選考は面接です。

事前課題の小論文は、試験会場で書く小論文と違って、調べて考えて書き直す時間があります。そのぶん、根拠の示し方や文章の完成度が見られると考えて準備しましょう。課題が出てから出願まで約3か月あるので、7月中に初稿、8月に書き直しくらいの計画が現実的です。事前課題の進め方は事前課題・課題レポートの進め方にまとめています。

どちらの型も、各選考段階に最低基準があり、どれか1つでも届かないと不合格になります。

今年の高3生へ

経済学部の最終合格発表は今日11月2日(月)13時、法学部の合格発表は11月9日(月)です。合格した人は入学手続締切(経済学部11月13日、法学部11月20日)を確認してください。経済学部では合格者に入学前の課題が出されると書かれています。

うまくいかなかった人も、日本大学には一般選抜のほかに学部によっては公募制推薦もあります。結果が出たあとは、一般選抜に向けた勉強の時間をどう確保するかを早めに決めておきましょう。

高1・高2生へ:来年の夏までの準備

法学部・経済学部の総合型選抜は、9月上旬に出願です。高3の夏休みが書類づくりの最後の時間になると考えて、逆算して準備を進めてください。

いま〜来年3月

  • 評定を落とさない。法学部の3.5、経済学部探究型の3.7は、高1からの成績がすべて入ります
  • 英検2級を目標にする。法学部・経済学部資格取得型のどちらでも出願資格になります
  • 総合的な探究の時間のテーマを、志望する学科の分野とつながる形で考えておく

高2の春〜高3の6月

  • 探究の成果物を形にする(レポート、発表資料など)。経済学部探究型ではその写しを出します
  • 簿記や情報系の資格に興味があれば、高2のうちに受けておく
  • 志望学科の「求める人物像」と授業内容を読み、志望理由の材料を集める

高3の6月〜8月

  • 経済学部資格取得型なら、6月上旬に公表される事前課題に取りかかる
  • 法学部なら、日本語と英語の文章を読んで論理的に答える練習を続ける
  • 志望理由書・エントリーシートを書き、先生や第三者に読んでもらって直す

学年ごとの準備の全体像は総合型の準備は高1から(学年別)でも紹介しています。日大の推薦入試をもう1つ知りたい人は日本大学の学校推薦型選抜(公募制)も読んでみてください。

参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

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二神大輝