【立教志望】英語はいつまでに何を取るか|資格試験・共通テストの逆算と2月11日の独自英語を川越の予備校が解説

立教大学を第一志望、または併願先として考えている高校生・既卒生と、その保護者の方に向けた記事です。立教は英語の試験をほとんど自分で作らない大学で、そのぶん準備の「順番」がほかの大学と違います。何を、いつまでに取るのかを、EIMEI予備校が自作している立教大学の入試対策読本にそって整理します。入試制度は毎年変わりますので、必ず自分が受ける年度の募集要項で確認してください

立教の英語は「当日解く科目」ではない

立教大学の公式資料には、こう書かれています。「外国語教科については、すべての学部で英語資格・検定試験または大学入学共通テストの『外国語(『英語』)』の得点を利用します」。一般入試の会場で英語の問題を解く日は、2月11日の文学部だけです。それ以外のすべての学部・すべての日程では、次のどちらか(または両方)を使います。

  • 英語資格・検定試験のスコア…ケンブリッジ英語検定/英検(従来型・S-CBT・S-Interview)/GTEC(オフィシャルスコア)/IELTS(Academic)/TEAP/TOEFL iBT
  • 共通テストの「外国語(『英語』)」の得点…リーディングとリスニングの配点比は1対1

どちらも4技能(読む・聞く・書く・話す)のスコアが必要です。英検については「級の合格・不合格は問わず、4技能スコアがあれば出願できます」と大学が説明しています。

ここが誤解されやすいところです。大学の説明では、提出されたスコアに「統計的処理を行い、本学独自の方法により得点化します」。基準点をクリアすればよい制度ではなく、スコアがそのまま点数に換算されて合否に効きます。だから「2級を取れば十分」ということはありません。最低スコアの下限はないので低くても出願はできますが、そのぶん不利になります。試験の種類による有利不利も調整されるので、「この試験なら換算で得をする」という作戦も成立しません。

そして複数のスコア(共通テストの英語を含む)は同時に提出でき、統計処理後の得点がもっとも高いものが自動的に採用されます。大学のQ&Aには「『英検2級2,250点』と『英検準1級2,200点』を取得している場合、4技能スコアが高い『英検2,250点』を提出してください」という例も出ています。級ではなく4技能のスコアが見られている、ということです。

英語の配点は学部で2倍違い、文学部・異文化コミュニケーション・法・観光が200点、社会・環境(文系型)と理系の全学科は100点です。英語に不安があるなら、配点の軽い学部のほうが相対的に不利が小さいという判断ができます。なお法学部国際ビジネス法学科グローバルコースだけは英語が得点化されず、スコアは出願条件と加点(5点)に使われます。基準は募集要項で必ず確認してください。しくみの全体像は立教 英語のしくみで書いています。

いつまでに、何を取るか

逆算の起点はスコアの有効期間です。立教では2026年度入試は2024年1月以降、2027年度入試は2025年1月以降に受験したスコアが有効です(英検の従来型・S-Interviewは二次試験が2025年1月以降)。共通テストの英語を使う場合は、その年度の得点のみが有効です。

つまり高2の1月に受けたスコアでも、有効期間内なら入試で使えます。読本では、立教志望なら高2の終わりから高3の夏までに4技能の資格試験を受けておくのを基本線にしています。有効期間内なら1年以上前のスコアも使えること、何度でも受け直していちばん良いものを出せること、英語が確定すれば残りを国語と選択科目に注げることが理由です。

複数回受けるときの制約が一つ。同じ試験の異なる実施回のスコアを、技能ごとに組み合わせることはできません。リーディングは6月の回、スピーキングは10月の回という出し方はできず、同一実施回のスコアを提出します。ですから1回ごとに4技能をまとめてそろえにいき、次の回までにいちばん低かった技能を一つだけ決めて直す。この1セットを何回まわせるかが、そのまま最終スコアになります。

では何月の回なら出願に間に合うのか。スコアの発行時期も出願期間も試験ごと・年度ごとに違うので、ここは断定できません。主催団体の日程発表と、その年度の募集要項の出願期間・提出方法を突き合わせて、「最後に受ける回」を先に決めてください。そこから逆算すれば、何回受けられるかが出ます。時期の考え方は英検はいつまでに、外部スコアの使われ方は英検などの外部スコアにまとめています。

スコアが届かなかったときの代替は共通テストの英語です。資格試験と一緒に提出すれば高いほうが自動採用されるので、出して損になりません。1月の共通テストが実質的に「最後の受け直し」になります。もう一つの道が文学部の2月11日で、この日は立教が作った英語(75分・200点)を解くかわりに、外部スコアも共通テスト英語も使いません。4技能スコアを持たない文学部志望者にとって、2月11日は唯一の道です。なお立教は2027年度入試についてTOEFL iBTとTEAP CBTの取扱いを変更すると予告しています。この二つで出願する予定なら、入試要項で必ず確認してください。

共通テストの英語は、立教でどう使われるか

リーディングは80分・8大問で、全問が読解型です。知識を単独で問う問題――発音、アクセント、文法・語法の四択、語句整序、不要文指摘――は、センター試験からの移行ですべて姿を消しました。かわりに生まれたのが複数資料の突き合わせ、事実と意見の区別、時系列の並べ替え。2025年度の新課程では大問が6問から8問に再編され、添削・推敲型(第4問)意見文アウトライン型(第8問)が加わりました。リスニングは大問6・全37問で、読み上げ回数(第1・2問は2回、第3問以降は1回)が6年間変わっていません。立教はリーディングとリスニングが1対1ですから、リスニングを後回しにした分がそのまま点に響きます。解き方は共通テスト英語の攻略で扱っています。

立教で使われる場面は二つ。一つは一般入試の「英語」としてで、資格試験と同時に提出でき高いほうが自動採用されます。もう一つは共通テスト利用入試で、3科目型・4科目型・6科目型があり、立教独自の試験は課されません。

目標点は学科や年度で変わるので断定しません。かわりに事実だけ置きます。立教は合格者が英語で何点だったかを学科別に公表しており、2026年度の「合格者の英語(共通テスト英語・200点満点)の最低点」は文系で129〜180点。この年の全国平均点は117.46点、理学部は45〜59%でした。これは「ぎりぎり1人が通った下限」であって目標点ではありませんが、文系は英語で全国平均並みでは戦いにくいこと、理系は英語が弱くても数学と理科で挽回できる配点であることは読み取れます。資格試験を使った合格者のCEFR区分も公表されていて、B2(英検準1級相当)の水準が並ぶのは英米文学専修・異文化コミュニケーション・経営・国際経営・国際ビジネス法グローバルコースの5つでした。

2月11日を受けるなら、独自英語の中身

立教が自分で作る英語は2月11日の文学部だけ、75分・200点です。読本が問題冊子2冊で確認した構成は次のとおりです。

  • 大問Ⅰ・Ⅱ…どちらも論説文の読解。どちらか一方に下線部和訳の記述が1問(どちらに入るかは年によって入れ替わります)
  • 大問Ⅲ…英文中の文法・語法上の誤り箇所を選ぶ。8問(マーク)
  • 大問Ⅳ…会話文の空所補充。6問(マーク)
  • 大問Ⅴ…空所に適した語を1語補う記述。5問

設問数はマーク33問・記述6問で、2年ともまったく同じ。記述は2種類だけです。下線部和訳は両年とも「30字以内で和訳せよ。ただし、句読点は合計字数に含まれる」。英文は10語前後の平易な一文ですが字数が厳しく、練習なしでは必ず字数オーバーします。大問Ⅴの1語補充は前置詞・冠詞・関係詞・代名詞・分詞・動詞が対象で、選択肢がないぶん、マーク式では測れない語法の運用力が出ます。自由英作文ではありません。

読む量は1回で約3,000語(Ⅰが約1,240〜1,300語、Ⅱが約1,200〜1,350語、Ⅴの英文が約360〜370語)。題材は一般教養系のノンフィクション記事で一貫しており、小説やエッセイは出ていません。そして2年とも出ていないものもはっきりしています。自由英作文、整序英作文、発音・アクセント。逆に誤り指摘と会話文の計14問はマークの4割強なので、取りにいく場所です。

この日は選択科目が地理歴史だけになり(数学は選べません)、国語に漢文が入ります。倍率は2月11日全体で5.6倍と、文学部の他日程(4.7〜8.5倍)に比べて特別に低くはありません。

英語に使わない時間を、どこに回すか

立教対策の最大の利点は、英語が出願の時点でほぼ確定し、残りの時間を国語と選択科目に全部注げることです。回し先の優先順位を、読本の実測から示します。

国語(75分)。全学部日程(2月6・8・9・12・13日)の問題冊子11冊すべてで、構成は現代文2題+古文1題。例外が一つもありません。そして11冊すべてで漢文の独立した大問はゼロ。2月11日を受けないなら、立教のために漢文の句法を覚える必要はありません。記述は毎年3〜6問で型も固定です(20〜40字の説明記述が1問、カタカナを漢字に直す楷書指定が2問、古文の現代語訳が1問)。先に固めるべきは古文で、11冊すべてで大問三を占め、設問数も最多です。

選択科目。立教は選択科目によって受けられる試験日が決まります。日本史または世界史なら5回、文系数学なら2回、地理は2月8日の1回だけ、公共・政治経済は2月12日の1回だけ。しかも偏差値法の得点調整があるため「点が取りやすい科目を選ぶ」作戦は成立しません。基準は有利不利ではなく受験回数だけです。全科目の全体像は立教 傾向と対策にまとめています。

資格試験の練習と、入試英語の練習の重なり

「英検の勉強をしていれば入試英語もできるのか」。読本のデータで見ると、重なる部分と重ならない部分がはっきり分かれます

重なるのは、まず語彙です。EIMEI予備校の単語帳は、全国約190大学の入試英語(2007〜2026年度)をテキスト化した415題・約86万語のコーパスからテーマ別に頻度集計して作っています。パッセージ数の多い順に歴史・文化系125題、心理・脳科学104題、物語・エッセイ101題、医療・健康86題。全テーマ共通のアカデミック頻出語(researcher、evidence、significant、tend to など)は、資格試験でも共通テストでも立教の独自英語でも論説文の骨組みになります。そしてリスニングは資格試験対策と立教対策がまるごと重なる部分です。

重ならないのは技能です。資格試験は4技能そろえないとスコアになりませんが、立教の独自英語には自由英作文も整序英作文も発音・アクセントも出ていません。2月11日の対策だけをしても、4技能スコアは上がりません。逆にライティング・スピーキングの練習が立教の独自英語に直接効くわけでもありません。ただし大問Ⅴの1語補充は書く側の訓練とつながり、共通テストの第4問(添削・推敲型)には自分の英作文を書き直す練習が効きます。いちばん重ならないのは30字以内の和訳で、共通テストにも資格試験にもない形式です。2月11日を受けるなら、ここだけは別枠で練習してください。

他大学を併願するなら

立教向けの準備だけを積み上げると、その場で英語の長文を解き切る訓練量が足りないまま併願校の本番を迎えることになりかねません。立教対策では触れないまま終わるのは、自由英作文と整序英作文長めの英文和訳英語1科目をまるごと解き切る時間感覚。併願先がこれらを課すなら、別枠で時間を確保してください。国語も同じで、立教で漢文が出るのは2月11日だけですから、併願先が漢文を課すなら立教と切り離して準備する必要があります。他大学の英語との違いはGMARCH英語比較で並べています。

高1・高2のうちにやっておくこと

  1. 4技能の資格試験を早く始める。有効期間内なら高2で受けたスコアも使えます。1回ごとに4技能まとめて受け、次の回までに弱い技能を一つ直す。これを高3前から回せると、回数の差がスコアの差になります。
  2. 選択科目を早めに決める。立教を受けられる回数が、ここで決まってしまいます。
  3. 古文と漢字を先に固める。立教の国語は11冊すべてで古文が大問三にあり、漢字の楷書記述も11冊中10冊で2問出ています。
  4. テーマ別の語彙を増やす。共通テストの科学記事や講義も、立教の独自英語の論説文も、素材は一般教養系のノンフィクションです。背景知識のあるテーマは読む速度に直結します。

最後にもう一度。英語資格・検定試験の取扱い、出願条件、スコアの有効期間、出願期間は年度によって変わります。必ず自分が受ける年度の募集要項で確認してください。EIMEI予備校では、立教志望の生徒とはこの順番のまま「英語をいつ確定させるか」から決めていきます。つらさが続くときは、学校の先生や保護者の方、専門の窓口にも相談してください。

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EIMEI予備校について

EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。

  • 川越校舎(2026年6月開校)川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。
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二神大輝