こんにちは、EIMEI予備校の二神です。
この記事は、川越とその周辺の高校に通っていて、「英検はいつまでに、どこまで取っておけばいいのか」を決めかねている高1・高2生と、その保護者の方に向けて書いています。スコアの使われ方そのものは英検などの外部スコアを大学入試でどう使うかにまとめました。ここで扱うのは「時間」です。
結論を先に置きます。英語資格には、志望する入試の種類によって動かせない締切が2つあります。年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)を使うなら高3の7月、一般選抜で使うなら有効期間が始まる高1〜高2の冬です。以下の数字は、EIMEI予備校が自作した推薦入試対策読本と大学別の入試対策読本で確認した公表内容です。
1. 英語資格は「出願資格」か「点数」か
同じ英検2級でも、扱いは大きく2つに分かれます。
- 出願資格型…基準を満たさないと出願できない。満たせば全員同じで、超えた分は点にならないことが多い
- 得点換算・加点型…スコアが点数になる。高いほど有利で、上を目指す意味がある
推薦入試対策読本では、年内入試(国際系)で扱いを確認できた21方式を数えました。
- 出願資格 13/21…国際教養大学、国際基督教大学、東京大学カレッジ・オブ・デザイン、中京大学、立命館大学、関西学院大学、神田外語大学 国際コミュニケーション学科
- 得点換算・加点 2/21…神田外語大学の英米語学科とグローバル・リベラルアーツ学科
- 両方の性格 1/21…横浜市立大学(出願要件でありながら第1次選考100点中30点に算入)
- 任意提出 2/21・要件なし 3/21…国際教養大学のグローバル・セミナー入試・グローバル・ワークショップ入試、神奈川大学の総合型選抜には要件がありません
この偏りが、時間の話に直結します。年内入試では、英語資格は多くの場合「点を稼ぐ道具」ではなく「入口の鍵」です。鍵は当日どれだけ頑張っても作れません。届かなければ、その方式は受けられずに終わります。一方で「国際系=英語資格必須」でもありません。資格がなくても受けられる入口が、同じ大学の中にあることがあります。
2. 年内入試と一般選抜では、締切が半年ずれます
2027年度入試(令和9年度)の制度上の日付です。
- 総合型選抜…出願は2026年9月1日以降、合格発表は11月1日以降
- 学校推薦型選抜…出願は2026年11月1日以降、合格発表は12月1日以降、かつ一般選抜の試験期日の10日前まで
出願が9月1日ということは、スコアはそれ以前に手元になければなりません。受けてから結果が出るまでの日数も、証明書の取り寄せも要ります。推薦入試対策読本は、そこから逆算して「遅くとも高3の7月までには受験を終えている必要がある」としています。
ここが一般選抜と決定的に違います。一般選抜の出願は年明けなので、高3の秋に受けた回でも間に合う大学があります。年内入試では、その回はもう使えません(年内入試の制度と面接の記事)。
学校推薦型は出願が11月ですが、その前に校内選考があります。時期は高校によって違うものの、夏から秋にかけてが通例です。推薦要件に評定の基準があるなら、それは高3の1学期までの成績で決まります。英語資格・評定・校内選考が、高3の夏までに重なります。
さらに「いつ受けたか」を指定している大学もあります。国際基督教大学は「2024年10月1日以降に受験したスコア」、横浜市立大学は「取得は2024年4月以降」。古いスコアは、どれだけ高くても使えません。早すぎても無駄になります。
3. 一般選抜で使うなら、有効期間の「始まり」から逆算します
一般選抜の締切は、出願日ではなくスコアの有効期間が決めます。
- 立教大学…2027年度入試は2025年1月以降に受験したものが有効(2026年度は2024年1月以降)
- 成蹊大学 E方式…2027年度は2025年1月以降の受験が有効
- 法政大学…2026年度入試なら2024年2月以降。年度ごとに動きます
- 学習院大学…取得後2年以内
- 明治大学…出願締切日から2年以内
成蹊大学の読本は、2025年1月を「現在の高校3年生が高校1年の1月」と書いています。高1の冬に受けたスコアが、高3の出願で使える。逆に言えば、それより前のスコアは捨てることになります。
ただし学年の数え方は資料によって揺れます。立教の読本は同じ2025年1月を「高2の1月」と書いています。要項に書いてあるのは日付であって学年ではないので、西暦の年月で確認してください。
川越の高校生への現実的な線
立教大学の読本は、高2の終わりから高3の夏までに4技能の英語資格試験を受けておくのが基本線としています。理由は3つです。
- 1年以上前のスコアも使えるので、早く受けても無駄になりません
- 何度でも受け直せて、いちばん良いものを出せます。早く始めるほど回数を稼げます
- 英語が確定すれば、国語と選択科目の2科目に集中できます
成蹊のE方式についても、読本は「高校3年の秋までに基礎換算点90(英検CSE2300〜2599)を取るのが目標」としています。これらと年内入試の「高3・7月」を重ねると、線が引けます。
- 高2の1月まで…1回受ける。有効期間に入る時期で、ここが実質のスタートラインです
- 高2の3月〜高3の春…2〜3回受け直す。基準に届いた時点で打ち止め
- 高3の7月…年内入試を使うなら、ここが最終期限です
- 高3の秋…一般選抜だけで使うならここで確定。出願書類の準備があるので、ぎりぎりは危険です
学年別に何をいつやるかの全体像は学年別ロードマップの記事にあります。
4. どの水準で取るか ― 基準の記述がある大学だけ
年内入試(国際系)の出願資格の基準
- 国際教養大学 総合選抜型入試(4月入学)…「英検準1級相当の英語資格を持っている者」
- 横浜市立大学 総合型選抜(全4学部)…【A】TOEFL iBT 61/TOEIC L&R 600/英検準1級/GTEC 1140/IELTS 5.0以上 【B】TOEFL iBT 48/TOEIC L&R 500/英検2級/GTEC 1000/IELTS 4.5以上
- 中京大学 国際学部…総合型⑤⑧はCEFR B1(英検2級合格相当)以上。⑤にはA2(準2級相当)の別枠あり。⑨のGLS専攻はB2以上
- 神田外語大学 国際コミュニケーション学科(10月)…英検2級以上/GTEC 1,050以上/IELTS 4.0以上/TEAP 240以上/TOEFL iBT 50以上
- 関西学院大学 グローバル入試Ⅰ…「CEFR B1レベル以上」
英検2級相当が下限、準1級相当が上位の目安という分布です。ただしこれは読本が確認した範囲での分布であって、大学一般の基準ではありません。
一般選抜で点になる場合の水準
- 立教大学…基準点方式ではなく、スコアが高いほど有利です。大学のQ&Aには「英検2級2,250点」と「英検準1級2,200点」を持つなら4技能スコアが高い2,250点を提出するという例が載っています(立教大学の記事)
- 学習院大学 国際社会科学部プラス試験…英検は2級CSE1980で100点、準1級2304で130点、準1級2540で140点、1級2630で150点。級とCSEの両方を見ます。準1級でもCSEが2540に届かなければ140点にはなりません
- 成蹊大学 E方式…基礎換算点90は英検CSE2300〜2599。法学部は英語300点なので3倍の270点、つまり9割です。基礎換算点70(CSE1950〜2299)では210点にとどまり、読本は「武器になるのは基礎換算点90以上から」としています
- 青山学院大学 国際政治経済学部B方式…論述・総合問題100点+英語資格15点の115点満点。最低点95〜96点(得点率82.6〜83.5%)は、英語資格の15点がほぼ満点という前提の数字です
つまり出願資格型なら「基準に1回届けば終わり」、換算型なら「上限まで伸ばす価値がある」。どちらかで受け直す回数が変わります。
受ける前に潰しておく落とし穴
- 4技能は同一受験回のものに限る…立教も法政も成蹊も同じです。良かった回を技能ごとに継ぎ足すことはできません
- 出せる検定の数に制限がある…成蹊のE方式は1つ、明治も1種類・1回だけです
- 受けた時期で見る基準表が変わる…法政はTOEFL iBTについて、2026年1月20日以前と21日以降で基準表が別になります
- そもそも使えない方式がある…中央大学の法学部に英語外部試験利用方式はありません。東洋大学は前期日程に利用制度があるので、対象と換算方法を要項で確認を
もう一つ。募集要項の発表期限は受験学年の12月15日で、総合型の出願開始(9月1日)より後です。高2のうちに読めるのは前年度の要項だけなので、下調べは前年度版で始め、出願年度の要項が出たら読み直してください。
5. 資格を取れば、入試の英語の力がつくのか
ここは英語科としての見方です。答えは「重なる部分はあるが、置き換えにはならない」。
成蹊大学の読本には、はっきりこう書きました。「英検の準備はE方式の保険にはなるが、A方式の過去問演習の代わりにはならない」。検定は検定の形式に最適化された試験で、大学の独自試験は別の形をしています。
青山学院大学も同じです。英語資格を出願資格にする国際政治経済学部B方式でも、独自試験の論述・総合問題には英語が組み込まれています。文学部英米文学科D方式は「論述」を英語で書きます(60分100点)。「英語の試験がないから英語はやらなくていい」ということには、まったくなりません。
年内入試でも同じです。英語資格を出願資格にしている大学でも、面接そのものは日本語ということがあります。国際基督教大学の総合型選抜は3区分すべてで英語資格を求めますが、面接の言語は3区分のうち2つが日本語です。英語で行う場合でも、神田外語大学の英語プレゼンの評価観点6つのうち英語に直接関わるのは2つだけ。中京大学の総合型⑧は観点の第1が「教育内容に対する理解とその専攻で学ぶ意欲の強さ」です(集団討論・プレゼン・英語の記事)。
それでも資格の勉強に意味がないとは言いません。4技能をそろえる過程で、語彙とリスニングは確実に伸びます。私大の一般入試でほとんど問われないライティングとスピーキングも、英文を自分で組み立てる力として残ります。
大事なのは順番です。資格は入口を開ける鍵であって、学力そのものではありません。スコアを取ったら、次は国語と選択科目の底上げか、独自試験の形に慣れることです。鍵を磨き続けても、部屋の中では戦えません。
EIMEI予備校での進め方
同じ英検でも、志望校によって「必須」「あれば有利」「まったく不要」に分かれます。年内入試を考えているなら高3の7月が最終期限になり、立教志望なら高2のうちに動く必要があります。EIMEIでは読本をもとに、生徒ごとに受けるか/いつ受けるか/目標スコアはいくつかを最初に決めます。
ライティングとスピーキングは、放置したまま本番を迎える生徒が多い分野です。1対1の個別指導なので、答案から「何がスコアを止めているか」を特定できます。目標に届いたら検定は打ち止めにし、大学別の対策へ移します。EIMEIでは最新の形式・設問数・時間配分を再現した大学別の英語予想問題を、英文から解説まですべてオリジナルで作成しています。
川越の高校生が、今日決めること
- 年内入試を使う可能性があるかを決める。あるなら英語資格の締切は高3の7月です
- 志望方式で「出願資格」か「点数」かを仕分ける。出願資格なら、届かないと受けられません
- 有効期間の「始まりの年月」を要項で確認する。学年ではなく西暦の年月で見ます
- 高2の1月までに1回受ける。一般選抜で換算型を狙うなら、ここがスタートラインです
- 目標に届いたら、国語と選択科目に時間を移す
EIMEI予備校は2026年6月に川越校舎を開校しました。川越駅から徒歩5分、本川越駅から徒歩8分。自習室は朝7時から使えます。1対1の個別指導で、締切から逆算した英語資格の計画を作ります。
「志望校で英検が要るのか」「いつ受ければ間に合うのか」を一緒に整理したい方は、川越校舎の無料体験・個別説明会をご利用ください。志望校がまだ決まっていない段階でも構いません。
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EIMEI予備校について
EIMEI予備校は川越・ふじみ野・鶴瀬の3校舎で、大学受験の1対1個別指導をしています。中高一貫校の中学生から、高校生・既卒生までが対象です。大学ごとに入試対策読本を自作していて、志望校が決まっている人には、その大学の出題に合わせて何をどの順番で進めるかを一緒に決めていきます。
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