上智大学の年内入試2027完全ガイド|公募推薦の日程と倍率

上智大学の年内入試で、一般の高校生が自分で出願できるのは推薦入学試験(公募制)です。「総合型選抜」という名前の入試は、2027年度の入試情報には見当たりません。

2027年度の公募制推薦は出願が11月5日(木)で締め切られています。これから11月28日(土)に学科試問・面接(四谷キャンパス)、12月10日(木)に合格発表があります。

前年度(2026年度入試)の結果は、29学科の合計で志願者1,303名・合格者472名(約2.8倍)でした。心理学科は81名中12名(約6.8倍)、英文学科は31名中19名(約1.6倍)と、学科による差が大きい入試です。公式サイトで確認した日程・条件・結果を、来年以降に受ける高1・高2生にも使える形でまとめます。

1. 基本情報(2027年度・2027年4月入学)

項目 内容
入試の名前 推薦入学試験(公募制)
2027年度の出願状況 出願は締め切られています(来年度以降の受験生向けの目安として読んでください)
出願期間 Web出願 2026年11月1日(日)10:00〜11月5日(木)23:59、書類は11月6日(金)消印有効
試験日 2026年11月28日(土)午前10時から 学科試問・面接(四谷キャンパス)
合格発表 2026年12月10日(木)午前10時、Web出願のマイページで確認(合格通知書の郵送なし)
入学手続締切 2027年1月8日(金)当日消印有効
出願できる学科 1学科のみ。指定校制の推薦との併願は不可
大きな条件 上智大学が第一志望で、出願学科への入学を確約できること+学校長の推薦
選考 調査書・自己推薦書・レポート等特定課題の書類審査と、学科試問・面接で総合判定
検定料 入学試験要項で確認してください

外国語学部の学科別の基準は上智大学 外国語学部 公募制推薦入試2027|学科別の評定・英検基準と課題、総合人間科学部は上智大学 公募制推薦入試2027|総合人間科学部の出願条件・課題で詳しく扱っています。この記事は大学全体の見取り図です。

2. 年内に行われる入試の日程一覧(2027年度入試)

一般の高校生が受けられるのは公募制推薦ですが、出身校や立場によって受けられる特別入試もあります。日付は2026年(神学部推薦入学試験のみ2027年)です。

入試 出願/試験/発表
推薦入学試験(公募制) 出願11月1日〜11月5日/学科試問・面接11月28日/発表12月10日
カトリック高等学校対象特別入学試験 出願9月1日〜9月3日/学科試問・面接9月26日/発表11月2日(日本カトリック学校連合会の加盟校の生徒が対象)
神学部推薦入学試験 出願2027年1月5日〜1月12日/学科試問・面接2月19日/発表2月24日(所属教区の司教または修道会の長上の推薦が必要)

このほか、帰国生・国際バカロレア(IB)・外国人・社会人などの特別入試や、国際教養学部・SPSF・理工学部の英語学位プログラムの入試がありますが、対象者が限られるためこの記事では扱いません。

公募制推薦は「11月上旬に出願して11月下旬に試験、12月上旬に発表」という短い日程です。出願から試験まで約3週間しかないので、学科試問と面接の準備は出願前から進めておく必要があります。

3. 入試結果(2026年度入試・公募制推薦)

大学の「特別入学試験 入試統計」から、公募制推薦の学科別の志願者数と合格者数をまとめました。( )内の倍率は、志願者数÷合格者数でこの記事が計算した目安です。

学部・学科 志願者/合格者(倍率の目安)
神学部 神学科 25名/8名(約3.1倍)
文学部 哲学科 23名/9名(約2.6倍)
文学部 史学科 35名/11名(約3.2倍)
文学部 国文学科 6名/3名(約2.0倍)
文学部 英文学科 31名/19名(約1.6倍)
文学部 ドイツ文学科 18名/13名(約1.4倍)
文学部 フランス文学科 15名/10名(約1.5倍)
文学部 新聞学科 66名/25名(約2.6倍)
総合人間科学部 教育学科 49名/9名(約5.4倍)
総合人間科学部 心理学科 81名/12名(約6.8倍)
総合人間科学部 社会学科 52名/10名(約5.2倍)
総合人間科学部 社会福祉学科 52名/21名(約2.5倍)
総合人間科学部 看護学科 29名/20名(約1.5倍)
法学部 法律学科 99名/28名(約3.5倍)
法学部 国際関係法学科 48名/17名(約2.8倍)
法学部 地球環境法学科 28名/11名(約2.5倍)
経済学部 経済学科 53名/17名(約3.1倍)
経済学部 経営学科 81名/21名(約3.9倍)
外国語学部 英語学科 135名/60名(約2.3倍)
外国語学部 ドイツ語学科 22名/12名(約1.8倍)
外国語学部 フランス語学科 7名/5名(約1.4倍)
外国語学部 イスパニア語学科 19名/9名(約2.1倍)
外国語学部 ロシア語学科 11名/6名(約1.8倍)
外国語学部 ポルトガル語学科 17名/5名(約3.4倍)
総合グローバル学部 総合グローバル学科 168名/64名(約2.6倍)
国際教養学部 国際教養学科 82名/31名(約2.6倍)
理工学部 物質生命理工学科 13名/6名(約2.2倍)
理工学部 機能創造理工学科 27名/10名(約2.7倍)
理工学部 情報理工学科 11名/0名
合計 1,303名/472名(約2.8倍)

数字から分かることは3つです。

  • 総合人間科学部の教育・心理・社会の3学科は5倍を超える一方、同じ学部の看護学科は約1.5倍でした。
  • 志願者が100名を超えたのは英語学科と総合グローバル学科だけで、どちらも合格者が60名台と多めです。
  • 2026年度、理工学部の情報理工学科は志願者11名に対して合格者が0名でした。出願基準を満たしても合格が保証されるわけではありません。

2027年度の要項には、2026年度の結果表にない理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科(募集人員3名)も載っています。

4. 出願条件と選考の中身

出願資格の4つの柱

出願資格は、次の(1)〜(4)をすべて満たすこと(または(1)と国際バカロレア枠の要件)です。

  1. 2027年3月に日本の高校を卒業見込みで、上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる
  2. 学科が指定する必履修科目を履修している(指定のない学科もあります)
  3. 学科が指定する学習成績の基準(評定平均値)を在学全期間で満たす
  4. 学科が指定する外国語検定試験のいずれかの基準を満たす

必履修科目の例として、哲学科は「世界史探究」か「倫理」、史学科は「日本史探究」か「世界史探究」、経済学科はベクトルを含む数学、理工学部は数学に加えて物理・化学・生物のいずれかが求められます。学科ごとの評定と外国語検定の基準は要項の表で確認してください。2027年度は出願要件の表に訂正が出ていて、総合グローバル学科のTEAPの基準は330点(各70点)が正しい値です。

評定と英検でよくある勘違い

大学のFAQには、次のように書かれています。

  • 評定平均値は、全科目の学年末の評定を足して科目数で割り、小数点以下第2位を四捨五入した数(4.0、4.6のような形)
  • 評定の基準は学年ごとに満たす必要はない
  • 英検の基準「2級A」は、準1級を受けて不合格だった場合はCSEスコアが2150以上でも認められない(準1級に合格していればその合格証明書で満たす)
  • 提出できる外国語検定の結果は1つだけ
  • 書類・各試験の配点は非公表

要項の条件の読み方は募集要項「出願資格」の読み方も参考にしてください。

レポート等特定課題(学科ごとにかなり違う)

出願書類の中で準備に一番時間がかかるのがこの課題です。2027年度の要項から、形式がはっきり違う例を抜き出しました。

学科 課題の形式(2027年度)
哲学科 400字詰め原稿用紙5枚以内、手書きのみ
英文学科 A4横書き3,000字程度、パソコン入力のみ
新聞学科・教育学科・法学部3学科 A4横書き2,000字程度
看護学科 2,000字程度のレポートを2本(それぞれ表紙つき)
経営学科 A4横書き1,200字程度(志望理由)
英語学科 日本語2,400字程度か英語800語程度
史学科・フランス文学科・経済学科 レポートの提出はなし。指定された本(課題図書)を読んでおき、学科試問や面接の素材になる
デジタルグリーンテクノロジー学科 英語で書く1本(2つの設問にそれぞれ500語程度)。面接も英語

当日の試験

11月28日は学科試問と面接です。国際教養学科とデジタルグリーンテクノロジー学科の面接は英語で行われます。社会福祉学科・フランス語学科・ポルトガル語学科では、面接で3分以内のプレゼンテーションがあります。デジタルグリーンテクノロジー学科の学科試問は、科学技術分野のDXをテーマにした120分の小論文です。ほかの学科の学科試問の内容は、入学試験要項で確認してください。

5. 学科の選び方

公募制推薦は1学科しか出願できず、合格したら入学する前提の入試です。次の順で決めると迷いにくくなります。

  1. 学びたい学科を先に決める:倍率の低さで学科を選ぶと、レポートや面接で「なぜこの学科か」に答えられなくなります。
  2. 条件を今の数字と比べる:評定(在学全期間)、必履修科目、外国語検定の3つ。どれか1つでも欠けると出願できません。
  3. 課題の形式で準備量を見積もる:手書き指定・字数・指定図書の有無で、夏休みにやることが変わります。
  4. 前年の倍率は目安にとどめる:5倍を超える学科は、書類と当日の両方で差をつける準備が必要です。

専願の入試なので、ほかの大学の総合型選抜とどう組み合わせるかも先に考えておきます。考え方は年内入試の併願ルールにまとめています。

6. 高1・高2からの準備スケジュール

  • 高1〜高2:評定は在学全期間で見られるので、1年1学期から落とさない。英検などの外国語検定を一度受けておく。
  • 高2の冬〜春:志望学科を決め、前年の要項で評定・必履修科目・検定の基準を確認する。指定図書がある学科は早めに読む。
  • 高3の4〜6月:外国語検定の最終スコアを取る(有効期間は要項で確認)。7月上旬に公開される新しい要項を読む。
  • 高3の7〜9月:レポート等特定課題と自己推薦書(A4・1枚)を書き、学校の先生に推薦を相談する。
  • 高3の10〜11月:11月初めに出願。学科試問と面接の練習を続ける。

出願前のチェックリスト

  • 評定は在学全期間で基準を満たしている(第2位を四捨五入して計算した)
  • 必履修科目を履修している(または履修中)
  • 外国語検定の結果は基準と有効期間に合っていて、提出する1つを決めた
  • レポートの字数・手書きかパソコンか・出典の書き方が学科の指定どおり
  • 指定校制の推薦に出していない/出願するのは1学科だけ
  • 書類の消印の期限(2027年度は11月6日)に間に合う

7. よくある質問

Q. 2027年度の上智大学の公募制推薦に、今から出願できますか?

できません。Web出願は11月5日(木)23:59で締め切られました。出願した人は、11月28日(土)の学科試問・面接に向けて準備を続けてください。合格発表は12月10日(木)です。

Q. 上智大学に総合型選抜はありますか?

2027年度の入試情報に「総合型選抜」という名前の入試は見当たりません。一般の高校生が自分で出願できる年内入試は推薦入学試験(公募制)です。学校長の推薦が必要ですが、指定校制と違って、条件を満たせばどの高校からでも出願できます。

Q. ほかの大学と併願できますか?

公募制推薦は「上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者」が対象です。合格したら入学することが前提の入試なので、ほかの大学の年内入試と組み合わせるときは、日程と入学手続の締切を先に確認しておきます。上智大学の指定校制の推薦との併願はできません。

Q. 不合格だったら一般選抜は受けられますか?

受けられます。12月10日の発表から一般選抜までは時間が短いので、推薦の準備中も一般選抜の勉強を止めないことが大切です。推薦の結果を待つ間も、共通テストと一般選抜の過去問の計画は立てておきましょう。

Q. 早稲田大学の年内入試とはどう違いますか?

早稲田大学には学校長の推薦がいらない総合型選抜(社会科学部の全国自己推薦入試、国際教養学部のAO入試など)があり、出願は9月が中心です。上智大学は11月出願の公募制推薦に集まっています。詳しくは早稲田大学の年内入試2027完全ガイドへ。

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参考にした公式情報

入試の内容は変更されることがあります。出願前に必ず大学の公式発表を確認してください。

EMiL個別について

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この記事を書いた人

二神大輝