2027年1月の共通テストを受ける受験生へ。「物理は公式を覚えて当てはめれば解ける」——もしそう思っているなら、要注意です。直近の共通テスト物理は平均点が大きく下がり、公式の丸暗記では通用しない試験になっています。
この記事では、直近の共通テスト物理を分析し、2027年入試がどう出るかを予想。そのうえで、難化に対応して高得点を取るための対策を、10年間受験生を指導してきた立場から解説します。物理を武器にしたい受験生は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は直近の共通テストの分析に基づく予想であり、実際の出題を保証するものではありません。最新の情報は大学入試センターの発表をご確認ください。
共通テスト物理は「難化」した
直近の共通テスト物理の平均点は、約45.55点でした。前年度から13.41点も下がり、大きく難化した科目です。受験者数は14万人を超え、理系受験生の多くが受ける主要科目です。物理基礎(100点満点換算で約69点)と比べても、物理本体は明確に難しくなっています。
なぜこれほど平均点が下がったのか。分析によれば、正答率が15〜20%程度の難問が複数出題され、特定の大問で大きく失点した受験生が多かったためです。しかも、それらの問題では「正解より誤答を選んだ受験生の方が多い」という現象も起きました。つまり、中途半端な理解では、かえって間違った選択肢に誘導されてしまうのです。
なぜ「公式暗記」では解けないのか
直近の物理で正答率が低かった問題には、共通点があります。それは、「公式を暗記しているだけでは解けず、現象を本質的に理解していないと正解できない」問題だったことです。分析でも、「定性的な概念に対する問題は、暗記が逆に正解を得るための障害になっている」と指摘されています。
これは非常に重要なポイントです。物理を「公式に数値を当てはめて解くもの」と捉えている受験生は、少し問われ方が変わると対応できません。一方、「なぜその公式が成り立つのか」「この現象は物理的に何が起きているのか」を理解している受験生は、初見の問題でも対応できます。共通テスト物理は、まさにこの理解の差を問う試験になっているのです。
【2027年の予想】この傾向から、2027年の物理も「現象の本質的な理解を問う問題」「公式暗記では対応できない思考型の問題」が続くと予想されます。難関国公立の二次試験のような、深い理解を求める出題が共通テストにも入ってきています。付け焼き刃の暗記ではなく、根本から理解する学習が求められます。
物理で高得点を取るための3つの力
①現象をイメージで理解する力
物理は、公式の前に「何が起きているか」を頭でイメージできることが大切です。力がどう働き、物体がどう動くのか。この物理的なイメージが、すべての土台になります。講義系の参考書や映像で、まず現象を理解しましょう。
②公式を「導ける」力
公式は暗記するのではなく、「なぜその式になるのか」を理解し、自分で導けるようにします。導出を理解していれば、公式を忘れても対応でき、応用問題にも強くなります。
③解いて確かめる力
物理は「分かったつもり」になりやすい科目です。理解したら必ず問題を解き、本当に使えるか確かめます。インプットとアウトプットのセットが、得点力に直結します。
力学から、正しい順番で積み上げる
物理を攻略する鍵は、力学から始めることです。力学は、電磁気・波動・熱・原子など、すべての分野の土台になります。力学の理解が曖昧なまま先に進むと、必ずどこかで行き詰まります。だからこそ、力学を徹底的に理解することが、物理全体の得点を左右します。
物理は積み上げ型で、理解に時間がかかる科目です。学校の進度を待たず、高2のうちから力学を先取りで固めておくことが、理系受験を有利にします。理科の先取りの進め方は物理・化学を独学で先取りする方法の記事を、理系全体の科目戦略は理系の科目の進め方の記事をご覧ください。物理は独学で解説を読んでも理解しづらい場面が多いため、質問できる環境が特に重要です。
「物理の公式は覚えたのに問題が解けない」「難化した物理に対応できるか不安」という方は、ぜひ一度EIMEIの無料個別相談にお越しください。EIMEIでは、一人ひとりの現状に合わせて、共通テスト物理で高得点を狙う学習計画を設計します。毎週のコーチング面談で進捗を管理し、365日開放の自習室で、つまずいたときはすぐに質問できます。鶴瀬・ふじみ野・川越の各校舎でお待ちしています。
