2027年1月の共通テストを受ける受験生へ。「化学は暗記科目だから、覚えれば何とかなる」——そう思っていませんか。実は、その考え方こそが、共通テスト化学で伸び悩む最大の原因です。今の共通テスト化学は、暗記だけでは高得点を取れない試験に変わっています。
この記事では、直近の共通テスト化学を分析し、2027年入試がどう出るかを予想。そのうえで、高得点を取るための対策を、10年間受験生を指導してきた立場から解説します。化学を得点源にしたい受験生は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は直近の共通テストの分析に基づく予想であり、実際の出題を保証するものではありません。最新の情報は大学入試センターの発表をご確認ください。
共通テスト化学の現状
直近の共通テスト化学の平均点は、約56.86点でした。前年度から11.52点も上昇し、比較的得点しやすい年でした。ただし、平均点は年によって大きく変動します。化学基礎の平均点は約28.58点(50点満点)で、こちらは理科基礎の中でも標準的な難易度です。受験者数は、化学が18万人を超え、理科の中で最多です。
化学の出題範囲は、理論化学・無機化学・有機化学と幅広く、基礎から応用まで問われます。近年は、実験やグラフを扱う問題、日常生活と結びついた題材が増えているのが特徴です。単なる知識の暗記ではなく、その知識を「使いこなす」力が求められています。
化学は「暗記科目」ではない
重要なことをお伝えします。共通テストの作成側は、「化学が記憶科目と誤解されること」をはっきりと問題視しています。実際、単純な暗記だけでは正解できない問題を意図的に増やしています。複数の知識を組み合わせ、判断力・推察力を働かせて解く問題が中心になっているのです。
たとえば直近の試験では、化学反応式から物質の過不足を考え、濃度の範囲を求める問題(正答率31.7%)や、グラフを活用して複数の思考プロセスを必要とする計算問題(正答率34.7%)で、正答率が低くなりました。これらは、公式や用語を覚えているだけでは解けません。理解した知識を、初見の場面で応用する力が問われています。だからこそ、暗記中心の勉強では頭打ちになるのです。
【2027年の予想】この方向性から、2027年の化学も「思考力・判断力を問う問題」「実験・グラフの読み取り」「日常生活と結びついた題材」が続くと予想されます。暗記に頼る勉強から、理解を重視する勉強へ切り替えることが、これまで以上に重要になります。
分野ごとに勉強法を変える
理論化学は「理解と計算」
理論化学は、mol計算や化学平衡など、理屈を理解して計算する分野です。ここは暗記ではなく、「なぜそうなるか」を理解することが得点に直結します。理論が固まると、化学全体の土台ができます。
無機化学は「暗記+理由づけ」
無機化学は暗記要素が多い分野ですが、丸暗記ではなく「なぜその反応が起こるのか」と理由づけて覚えると、定着しやすくなります。理論化学の知識と結びつけることがポイントです。
有機化学は「構造の理解とパターン演習」
有機化学は、構造を理解し、反応のパターンを演習で身につける分野です。暗記と演習をバランスよく進めることで、安定して得点できるようになります。
化学を得点源にする対策
化学で高得点を取るには、まず理論化学を「理解して」固め、その上に無機・有機を積み上げる、という順番が重要です。そして、実験・グラフ問題や計算問題は、演習を通じて「知識を使う」訓練を積むことが欠かせません。教科書レベルの理解を土台に、思考力を問う問題に対応する力を養います。
化学は、学校では全範囲が終わるのが高3の秋になることも多く、演習時間が不足しがちです。だからこそ、高2のうちから理論化学を先取りし、早めに全範囲を終わらせることが、大きなアドバンテージになります。理科の先取りの進め方は物理・化学を独学で先取りする方法の記事を、理系の科目戦略は理系の科目の進め方の記事をご覧ください。
「化学が暗記に偏っていて伸びない」「思考力を問う問題に対応できない」という方は、ぜひ一度EIMEIの無料個別相談にお越しください。EIMEIでは、一人ひとりの現状に合わせて、共通テスト化学で高得点を狙う学習計画を設計します。毎週のコーチング面談で進捗を管理し、365日開放の自習室で自学を支えます。鶴瀬・ふじみ野・川越の各校舎でお待ちしています。
