総合型選抜の自己分析のやり方|「自分には何もない」と思っている君へ、塾長が本音で伝えること【2026年版】

「自己分析って言われても、自分には特別な経験なんてない」「部活も普通、成績も普通、アピールできることが何もない」——自己分析を始めようとして、最初にこの壁にぶつかる生徒が本当に多いです。

でも、10年間この仕事をしていて確信していることがあります。「自分には何もない」と思っている生徒ほど、深く掘り下げると面白いものが出てくる。それが見えていないだけで、素材がないわけじゃない。この記事では、自己分析の具体的なやり方と、掘り下げるためのコツをお伝えします。

そもそも自己分析は何のためにやるのか

総合型選抜における自己分析の目的は、「自分をアピールするネタ探し」ではありません。「なぜ自分はその大学・学部に行きたいのか」という問いに、自分の言葉で答えられるようになることです。

志望理由書も面接も、結局は「あなたはどんな人間で、なぜうちの大学を選んだのか」を問うています。自己分析が浅いと、この問いに対して表面的な答えしか出てきません。逆に自己分析が深まると、志望理由書も面接も、驚くほどスムーズに書けるようになります。自己分析は総合型選抜対策の土台です。

「なぜ?」を5回繰り返す

自己分析の核心は、「なぜ?」を繰り返し自分に問い続けることです。たとえばこんな感じです。

「医療系に興味がある」
→なぜ?「祖父が入院したときに看護師さんの姿を見て感動した」
→なぜ感動した?「処置だけでなく、不安な祖父の話を毎日聞いてくれていた」
→それを見てどう思った?「医療は技術だけじゃなく、人との関係が大切だと思った」
→だからどうしたい?「技術と人間関係の両方を学べる看護の道に進みたい」
→なぜその大学?「○○大学の○○教授がまさにその研究をされている」

最初の「医療系に興味がある」だけでは、誰でも言える動機です。でも5回掘り下げると、あなたにしか言えない志望理由になります。これが自己分析の力です。

自己分析の具体的なやり方

ステップ1:過去の出来事を時系列で書き出す
小学校・中学校・高校と、自分に影響を与えた出来事をすべて書き出します。部活、友人関係、家族の出来事、読んだ本、旅行、アルバイト、ボランティア——どんな小さなことでも構いません。まず量を出すことが大切です。

ステップ2:感情が動いた瞬間を探す
書き出した出来事の中から、「嬉しかった」「悔しかった」「感動した」「腹が立った」など、感情が強く動いた出来事をピックアップします。感情が動く出来事には、必ずその人の価値観が隠れています。

ステップ3:「なぜ?」で掘り下げる
ピックアップした出来事に対して、「なぜそう感じたのか」を繰り返し問います。先ほどの例のように、最低5回は掘り下げてみてください。「当たり前だと思っていたこと」の中に、実は大切にしている価値観が埋まっていることがよくあります。

ステップ4:共通するテーマを見つける
複数の出来事を掘り下げていくと、「人のために動くことが好き」「不公平なことが許せない」「新しいことへの好奇心が強い」など、自分の中に共通するテーマが見えてきます。これが、あなたの「軸」です。

ステップ5:志望理由と結びつける
見つけた「軸」と、志望する大学・学部の特色を結びつけます。「自分がこういう人間だから、この大学のこういう学びが必要なんだ」という線がつながったとき、本物の志望理由書が書けるようになります。

「自分には何もない」は思い込みです

正直に言います。「自分には何もない」と言う生徒のほぼ全員が、掘り下げると必ず何か出てきます。私が今まで関わってきた生徒で、本当に何もなかった人は一人もいませんでした。

「レギュラーにもなれなかった部活」も、「留学も受賞歴もない普通の高校生活」も、深く掘り下げれば、そこにその人だけの経験と感情と価値観があります。大切なのは、華やかな経歴ではなく「自分が何を考え、何を感じてきたか」です。審査官はその深さを見ています。

一人でやるより、話しながらやる方が深まる

自己分析は、一人でノートに書いているだけでは限界があります。自分のことは、自分では見えにくいものです。誰かに話しながら「なぜ?」と問い返してもらうことで、自分でも気づいていなかった本音が出てきます。

EIMEIの書類作成ゼミでは、自己分析の深掘りを個別に行います。「それってなぜ?」「そのとき、どう感じた?」という問いを繰り返しながら、その生徒だけの志望理由の素材を一緒に掘り起こしていきます。一人で行き詰まっている方は、ぜひ話しに来てください。

自己分析が固まったら、次は志望理由書の書き方へ進みましょう。自己分析の内容を、どう志望理由書に落とし込むかを解説しています。また、面接での答え方も、自己分析の深さがそのまま差になります。あわせてご覧ください。推薦入試対策の全体像は推薦入試対策ゼミの解説記事をご参照ください。

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二神大輝