総合型選抜の面接で落ちた生徒と、合格した生徒。この2つを何百回も見てきて、差はほぼ一つに絞られると確信しています。それは「暗記してきたかどうか」です。
暗記して答えようとした生徒は、予想外の質問が来た瞬間に止まります。逆に、自分の言葉で話せる生徒は、どんな質問が来ても揺れません。面接は台本の発表会ではなく、その人自身を見る場です。10年間、毎年この現場に立ってきた経験をもとに、今日は面接対策の本質を話します。
まず知っておいてほしいこと
面接官は、あなたの答えの「中身」と同じくらい、「答え方」を見ています。たとえ志望理由が完璧でも、それを棒読みで語られたら、熱意は伝わりません。逆に、少し言葉が詰まっても、自分の経験を自分の言葉で話している生徒の方が、ずっと印象に残ります。
私が見てきた中で、面接が強い生徒には共通点があります。それは「なぜ?」と聞かれたときに、すぐ具体的なエピソードが出てくることです。「○○に興味があります」ではなく「○○という経験をして、こういうことを考えるようになりました」——この違いが、面接の差を生みます。
面接でよく聞かれる質問と、落ちる答え方・受かる答え方
「志望理由を教えてください」
落ちる答え方:「貴学の○○という理念に共感し、充実した環境で学びたいと思いました」
受かる答え方:「高校2年のとき、ボランティアで○○という経験をしました。そこで感じた○○という課題を、○○学部の○○教授の研究を通じて解決したいと考えています」
差は「具体性」です。前者は誰でも言える。後者はあなたにしか言えない。
「自己PRをしてください」
落ちる答え方:「私は粘り強く努力できる人間です」
受かる答え方:「部活で3年間補欠でしたが、毎朝1時間早く来て自主練を続けました。最後の大会で初めてスタメンになったとき、継続することの価値を実感しました」
「私は○○な人間です」という抽象的な自己紹介は、ほぼ全員がやります。面接官はエピソードで判断します。
「この大学で何を学びたいですか」
落ちる答え方:「様々なことを幅広く学びたいです」
受かる答え方:「○○ゼミで○○の研究に取り組み、3年次には○○のフィールドワークに参加したいと思っています。それを通じて○○を解決する力をつけたいです」
大学を調べていない生徒は、この質問で一発でバレます。シラバスや教員紹介を必ず事前に読み込んでください。
面接で落ちる人がやっていること
10年間で気づいたことがあります。面接で落ちる生徒の多くが、準備を「答えの暗記」で終わらせています。想定問答集を作って、それを覚えて終わり。でも本番の面接は、必ず想定外の質問が来ます。「それについて、もう少し詳しく教えてもらえますか?」——この一言で止まってしまう。
暗記した答えを超えて深掘りされたとき、本物の言葉が出るかどうかが試されています。だからこそEIMEIの面接対策では、答えを覚えることより「なぜそう思うのか」を徹底的に掘り下げる作業を重視します。自分の考えの根っこが固まっていれば、どんな質問が来ても言葉は出てきます。
面接は「数」が命
面接が上手くなる方法は、一つしかありません。本番と同じ形式で、何度も実際に話すことです。頭の中でシミュレーションするだけでは足りない。実際に声に出して話してみて初めて、「思ったより言葉が出ない」「話が長くなりすぎる」「緊張で声が小さくなる」ということに気づきます。
EIMEIの面接ゼミでは、生徒同士・講師との模擬面接を何度も繰り返します。場数を踏むことで、緊張が和らぎ、自分の言葉が自然に出てくるようになる。これを1回で完成させようとするから失敗するんです。面接対策は、夏のうちから始めることを強くすすめます。
面接・志望理由書・小論文はセット
総合型選抜は、面接・志望理由書・小論文が互いに連動しています。志望理由書に書いたことが面接で深掘りされ、小論文のテーマが志望分野と一致していると、一貫した「この大学を本気で目指している人」という印象になります。
まだ志望理由書の書き方や小論文の書き方を読んでいない方は、あわせてご覧ください。3つを一本の軸でつなげることが、総合型選抜合格の本質です。面接指導を含む実践的な講座については、推薦入試対策ゼミの詳しい解説もご参照ください。
最後に
面接は、あなた自身を見せる場です。完璧な答えを用意するより、自分という人間を正直に、自分の言葉で語れるかどうか。私はそれに尽きると思っています。緊張してもいい。少し言葉が詰まってもいい。でも、「なぜそう思うか」だけは、絶対に自分の言葉で言えるようにしておいてください。
「模擬面接をやってみたい」「面接で何を話せばいいか分からない」という方は、ぜひ一度個別相談にお越しください。鶴瀬・ふじみ野・川越の各校舎でお待ちしています。
