❶ なぜ2週間前からの準備がカギなのか
「まだ2週間もあるし、来週からでいいや」
「部活が忙しいから、1週間前の休止期間で乗り切ろう」
――こんな声を毎回聞きます。
でも、定期テストで本当に結果を出している生徒は、2週間前からの過ごし方が圧倒的に違う。
テストは「直前の追い込み」だけでは限界があります。
むしろ勝負を分けるのは、基礎を固めて弱点を潰す時間をどれだけ確保できるか。
そして、その準備期間が「テスト2ー3週間前」なのです。
この記事では、予備校の立場から 2週間前からの完全な勉強法マニュアル をお届けします。
さらに、英語・数学・国語・理科といった主要科目ごとのポイントもまとめました。
最後まで読めば「テスト勉強の迷い」がなくなり、高得点への最短ルートが見えるはずです。
❷ 定期テスト勉強の大原則
定期テストは 「やった量」ではなく「できるようになった量」 が点数に直結します。
ノートをまとめただけ、ワークを1周しただけでは不十分。
最終的に 「演習テキストでできない問題をゼロにする」 こと。
そのために、2週間の過ごし方を逆算していきましょう。
❸ 2週間前~1週間前:基礎固めと弱点把握
- 出題範囲を把握し、ワーク・教科書をざっと通す
- 全範囲「できる/できない」を仕分けてリスト化
- 暗記はとにかく周回で定着
👉 この時期は“広く確認・弱点把握”に徹する。
❹ 残り1週間:演習&弱点潰し
- 苦手単元を集中攻略
- 問題演習は解いたら解説を読み、翌日再トライ
- 過去問・予想問題で時間を計りながら演習
- 仕分けリストの「できなかった」問題を優先的に
👉 “できる問題を増やす”ことに集中。
❺ テスト直前3日間:仕上げ
- 間違えリストを集中的に演習
- 要点まとめノートを見返し、抜け漏れを最小化
- 暗記科目は夜→翌朝で復習サイクル
- 睡眠優先、徹夜はNG
❻ テスト前日&当日
- 前日:持ち物チェック+軽い復習+早寝
- 当日:解ける問題から確実に得点、最後は見直しに集中
❼ 教科別ポイント
英語コミュニケーション
- 本文暗記+内容理解が命。
- 教科書本文を声に出して読む → 意味を言えるか確認 → 音読暗唱へ。
- 単語・熟語は「本文の中でどう使われているか」を意識。
- 本文理解がそのままテスト得点に直結する。
論理表現(英文法)
- 文法問題集は必ず2周以上。
- 1周目でできなかった問題に印をつけ、2周目はそこだけ反復。
- 暗記ではなく「なぜその答えになるか」を説明できるレベルに。
- 曖昧に覚えたまま放置しない。
数学
- 教科書・ワークの例題→基本問題→応用問題の順で仕上げる。
- 計算ミスは「なぜ起きたか」を記録し、同じミスを繰り返さない。
- できなかった問題は必ず“解法を説明できる”ように復習。
- 「分かる」から「できる」に落とし込むことが点数を伸ばす鍵。
現代文
- 教科書本文の「段落ごとの要旨」を自分でまとめる。
- 設問は「なぜその答えか」を言語化してから書く。
- 漢字・語彙問題は落とさない。ここで差がつく。
古文
- 単語・文法の基礎暗記が最優先。
- 教科書本文を品詞分解 → 主語を明確化して読解。
- 助動詞の意味・活用を確認しながら本文を読む。
- 暗記系は「書いて覚える」+「声に出す」の併用が効率的。
理科(物理・化学・生物)
- 暗記+理解+計算演習の3本柱。
- 用語は「説明できる」状態まで持っていく。
- 計算問題は“なぜその式を立てるか”のプロセスを意識。
- 図表やグラフを使った問題は、必ず手で書きながら理解する。
❽ まとめ:高得点を取るために
- 「やった」ではなく「できるようになった」を意識する
- 2周目以降は できなかった問題だけを徹底的に潰す
- 最後には「テキストでできない問題がない」状態に持っていく
👉 これが定期テストで高得点を取るための唯一の王道です。
2週間をどう使うかで、結果は大きく変わります。