8月にサッカー部を引退してから、
世界史の教科書を1日100ページ読み続けた生徒がいた。
その結果、センター試験(現・共通テスト)で97点を取った。
彼は決して特別な勉強法をしていたわけではない。
ただ、誰よりも“量”をこなしていた。
最近、社会科目の勉強法について質問を受けることが多い。
「やってるのに伸びない」「文化史が覚えられない」――
でも、社会は勉強量がものを言う科目だ。
確かに細かいやり方や効率の差はある。
ただ、最終的に点数を伸ばすのは「やり方」ではなく「やり切った量」。
定着しやすい方法は人それぞれ違う。
だからこそ、共通して言えるのは一つだけ。
できるようになるまで、やっていないだけ。
もう一度、自分に問いかけてみてほしい。
- 本当に最大限の時間を使えているか?
- スマホや移動時間など、まだ使える「隙間時間」はないか?
- 苦手な範囲を後回しにしていないか?
この問いを意識するだけで、勉強の密度は大きく変わる。
過去、社会で点数を伸ばした先輩たちに共通していたのは圧倒的な量。
目新しいやり方や「魔法の暗記法」は存在しない。
もちろん教科書を100ページ読んだあの生徒も最初から全てを覚えられたわけではなかった。
でも、翌日もう一度読み、次の日もまた読み、を繰り返した。
結果、知識が“繋がり”始め、気づけば点数は一気に跳ね上がっていた。
「量」こそが結果をつくる。
勉強量の差が、そのまま得点差になるのが社会科目だ。
だからこそ、今伸び悩んでいる人も安心してほしい。
やれば、必ず上がる科目。
量を積み上げた先には、必ず「できるようになった自分」が待っている。
