「あともうちょっと頑張ればよかった…」
そう思ったこと、誰にでもあるはずだ。
テストでも、スポーツでも、何かのコンクールでも。
結果が出たあとに「あのとき、あと1%でも多く努力していたら…」と悔やむことほど、もったいないことはない。
特に、定期テストや大学入試のような競争の世界では、たった1点の差が人生を左右することだってあるのだ。
1点の重み—その1点の中に何人いる?
たとえば、大学入試。
共通テストを受けたことがある人ならわかるだろうが、偏差値50前後の層では1点の中に数百人、場合によっては千人以上がひしめき合っていることもある。
たった1点の違いで合格と不合格が決まるなんて、信じられるだろうか?
でも、それは現実に起こっている。
「あと0.1点の差で不合格」「あと評定が0.1高かったら指定校推薦が取れていたのに…」なんてことが毎年ザラにある。
つまり、最後の1%の努力をするかしないかで、君の未来が変わるということだ。
最後の1%ができる人とできない人
ここで、実際の例を挙げよう。
部活をやっていた人なら経験があると思うが、試合終盤、残り数秒で勝敗が決まる場面を見たことはないだろうか?
バスケなら、残り5秒で決まるシュート。
サッカーなら、ロスタイムの最後のワンプレー。
野球なら、9回裏ツーアウト満塁の場面。
このとき、普段の練習で「あと1本」「あと1秒」と粘れる選手と、「もう十分やった」と手を止める選手では、試合の結果が変わる。
本番で結果を出すのは、最後の1%の努力を積み重ねた人間だ。
勉強もまったく同じだ。
試験前日の夜、「もういいや」と寝る人と、「あと1問だけ」と粘る人。
模試で「まぁ、ここは捨て問でいいや」と諦める人と、「あと5分だけ考えよう」と頑張る人。
この小さな差が、最後の1点の差となり、合格と不合格を分けるのだ。
今、この瞬間が「最後の1%」かもしれない
「あと1%の努力」なんて、普段は意識しないかもしれない。
でも、試験本番では、その1%があなたを救うかもしれないのだ。
だから、もし今「もう疲れた」「今日はここまででいいかな」と思っているなら、ちょっとだけ踏ん張ってみてほしい。
あと1ページ、あと1問、あと5分。
この小さな積み重ねが、最後に「やってよかった!」と思える未来を作る。
合格が絶望的だった状態から、最後の粘りで第一志望合格を掴み取った卒業生を何人も見てきた。
最後の最後まで、1%を積み上げろ。
その1%が、合格を手繰り寄せるのだから。