入試英語に出る生物学は、科学知識を問うものではありません。 「生命の神秘」や「倫理的な問い(やっていいこと・悪いこと)」を問う、哲学的な文章がほとんどです。
これだけ知っていれば大丈夫。
頻出の「3つの勝ちパターン」を頭に入れましょう。
1. 進化論の「新常識」
ダーウィンの進化論(Darwinism)は頻出ですが、最近の入試では視点が少し変わってきています。
- 昔のイメージ:
- 弱肉強食(Survival of the fittest)。強いものが勝ち残る競争の世界。
- 今のトレンド:
- 多様性と共生(Biodiversity & Symbiosis)。
- 「強い一種が独占する」のではなく、「多様な種が助け合う(Coexist)」ほうが、生態系は安定する。
★読むコツ 「Competition(競争)」よりも「Diversity(多様性)」や「Balance(バランス)」を重視する流れなら、結論は「自然を守ろう」「多様性を認めよう」になります。
2. 永遠のテーマ「遺伝か環境か(Nature vs Nurture)」
生物学だけでなく、教育論や心理学でも出る最重要テーマです。 人間の性格や能力は、遺伝で決まるのか? 環境で決まるのか?
- Nature(遺伝・天性):
- 遺伝子(Genes)、生まれつき(Innate)の要素。
- Nurture(育ち・環境):
- 環境(Environment)、後天的に獲得した(Acquired)要素。
★読むコツ
以前は「遺伝が決める」という決定論がありましたが、現代の長文では「環境や努力も重要だ」または「両方の相互作用(Interaction)である」というバランスの取れた結論がほとんどです。
3. バイオテクノロジーと「神の領域」
遺伝子組み換えやクローン技術について。 ここでは「倫理(Ethics)」がキーワードです。
- 論点(ここが問われる):
- 科学技術は進歩したが、人間が生命を自由に操作(Manipulate)していいのか?
- 遺伝子組み換え食品(GMO): 安全性への懸念と、食糧不足解決への期待。
- 結論パターン:
- 科学の進歩は認めるが、慎重であるべき(Cautious)。
- 自然の摂理(Mother Nature)を尊重せよ。
4. 【要注意】意味を取り違えやすい生物系重要単語
普通の意味だと思って読むと、話が繋がらなくなります。 この分野特有の訳し方を覚えてください。
【紛らわしい名詞】
- Subject
- × 科目、主題
- ○ 被験者(実験を受ける人・動物)
- Cell
- × 電池
- ○ 細胞
- Discipline
- × しつけ
- ○ 学問分野(生物学、物理学などの「分野」)
- Species
- ○ (生物の)種
- ※単数形も複数形も Species なので注意。
- Offspring
- ○ 子孫、子
- ※Children ではなくこの単語が使われます。
【文脈を決める動詞・形容詞】
- Adapt
- ○ 適応する、順応する
- ※Adopt(採用する・養子にする)と混同しない!これが一番出ます。
- Innate / Inborn
- ○ 生まれつきの、先天的な
- Acquired
- ○ 後天的な、習得した
- ※Acquired characteristics(獲得形質)。
- Modify
- ○ 修正する、組み換える
- ※Genetically Modified Organism(遺伝子組み換え生物=GMO)。
- Evolve
- ○ 進化する(Evolutionの動詞形)
- Preserve / Conserve
- ○ 保護する、保存する
- ※環境保護の文脈で必須。
