明治大学合格——“完成度”にこだわり抜いた生徒の話

高3の7月。最後の夏を終え、川越南高校野球部を引退。
彼の受験勉強は、そこから始まった。

残された時間はわずか。
周りの受験生がすでに基礎を固めている中、彼はゼロからのスタートだった。

それでも、彼は焦らず淡々とやるべきことに取り組んだ。
彼がこだわったのは「完成度」だった。


「一冊を完璧に」——それが彼の信念だった

時間がないから、参考書のルートをすべてこなすことはできなかったが、彼は“浅く広く”ではなく“深く狭く”を選んだ。

たった一冊の参考書でも、理解し尽くすまでやり切る。
間違えた問題はすぐにノートにまとめ、二度と同じミスを繰り返さないようにした。
わからない部分は徹底的に調べ、先生に質問し、完全に理解するまで終えなかった。

その「一問への執着心」が、彼の得点を確実に押し上げていった。


量は当たり前。質が勝敗を分ける。

受験勉強ではよく「何冊やったか」が話題になる。
でも、本当に大切なのは「どれだけ完成度を高めたか」だ。

中途半端に終わらせた10冊よりも、完璧に仕上げた1冊の方が強い。
解いて終わりにせず、復習し、理解し、体に染み込ませる。
それこそが“合格レベル”の勉強。


今、絶望の中にいる受験生へ

「もう間に合わない」と思っているかもしれない。
でも、本当に“全神経を注いで”勉強しているだろうか。
問題をこなすことが目的になっていないか。
自分のレベルに合っていない難問に手を出して、安心していないか。

合格は“奇跡”ではなく、“完成度の積み重ね”でしか掴めない。

やるべきことを一つずつ、完璧に仕上げる。
それができれば、君も必ず変われる。

この記事を書いた人

なおき