「もう今さらやっても変わらないんじゃないか」 「周りがみんな頭良さそうに見えて、不安で押しつぶされそう」
直前期、そんな声をよく耳にします。
でも、長年この現場で受験生を見続けてきた私から言わせれば、勝負はここからです。
合格を掴み取る受験生は、最後の1秒まで「あがき方」を知っています。
泣いても笑っても残りわずか。 今のあなたがやるべき「逆転の戦略」を伝えます。
① 「知識の穴」を埋める作業を最優先に
今の時期、難しい応用問題に手を広げるのは得策ではありません。 それよりも、「取れるはずの場所」で確実に点をもぎ取る準備をしてください。
特に理科・社会の暗記分野や、英語・国語の語彙力。 「なんとなく分かっている」という曖昧な状態が一番怖いです。 苦手な範囲に絞って、徹底的に知識のメンテナンスを行いましょう。 ここで拾った1点が、合否を分ける境界線になります。
② 志望校の「癖」を体に叩き込む
入試は、大学側からのメッセージです。 「うちはこういう力が欲しいんだ」という傾向が必ずあります。
頻出単元が分かっているなら、そこを重点的に復習するのは鉄則です。 また、読解系の科目は、一度解いた最新年度の過去問をもう一度通しで読んでみてください。 「あ、このタイミングでこの設問が来るな」 「時間はこれくらいで通過すべきだな」 という当日の流れを脳内でシミュレーションするのです。
あわせて、「もし傾向がガラッと変わったら?」という想定もしておきましょう。 「難化したときは全員苦しい。だから焦らず、取れるところから埋める」 この覚悟があるだけで、本番のパニックは防げます。
③ 試験会場での「ゴールデンタイム」を使い倒す
これ、意外とみんな軽視しがちですが、ものすごく重要です。 前日の寝る前、当日の移動中、そして試験開始の直前まで。 ここが、記憶の「ゴールデンタイム」です。
直前に見た単語や公式が、そのまま試験に出ることは珍しくありません。 休み時間に必死で目を通した1ページが、あなたの人生を変えるかもしれない。
「もう十分やった」と参考書を閉じるのは、試験終了のチャイムが鳴ってからです。 最後まで手を緩めない。その執念が、運を呼び込みます。
④ 【実話】「あがき」続けた結果、第一志望に合格。
なんでここまで「直前まで粘れ」ってうるさく言うのか。 それは、自分自身が当日の「悪あがき」で第一志望の合格をもぎ取ったから。
第一志望に向かう電車の中。
日本史の参考書を開いてました。特に「昭和史」が苦手で、そこだけはずっと避けてが、 「最後だし、ここだけ見とくか」と、移動中にひたすらそのページを眺めていた。
いざ本番。
日本史の試験が進んで、最後の大問にたどり着いた時、背筋が凍った。 配点の高い記述問題。テーマが、まさかの「昭和史」だった。
「……うわ、なんだっけこれ」 喉元まで出かかってるのに、キーワードが出てこない。 焦りで手汗が止まらない。時計を見たら、残り3分を切ってる。
「もうダメか……」 そう諦めかけた瞬間、脳裏にフラッシュバックしてきた。
さっき電車の中で必死に目で追ってた、あのページがパッと浮かび上がってきた。
「これだ!!間違いない!!」
震える手で解答欄を埋めて、その直後に終了のチャイム。 あの記述問題で稼いだ3点。 でも、その「あがいてもぎ取った3点」がなかったら、自分は今ここにいないかもそしれない。
最後の最後まで何が起こるかわからない。
今は合格だけを信じて最後まであがこう。やりきろう。
自分を信じて最後まで。
