今日は、多くの受験生がアレルギー反応を起こす「政治・社会問題」について。
難しそうに聞こえますが、入試に出るパターンは決まっています。 それは、「理想(建前)」と「現実(本音)」のギャップについての議論です。
- 民主主義は素晴らしい(理想)⇔ でも、衆愚政治になりがちだ(現実)
- 自由は大切だ(理想)⇔ でも、安全のためには監視も必要だ(現実)
この「対立軸」さえ掴めば、難解な政治論文も単なる「意見文」に見えてきます。 頻出の3大テーマを押さえましょう。
1. 民主主義の「光と影」
「民主主義(Democracy)=絶対正義」という単純な話では終わりません。現代の課題(影)に焦点を当てた文章が頻出です。
① ポピュリズム(大衆迎合主義)
- 論点:
- 政治家が、大衆の人気取りのために、耳障りの良いことばかり言う現象。
- 複雑な問題を単純化し、「エリート vs 一般市民」という対立構造を作る。
- 結論:
- 有権者は感情(Emotion)に流されず、事実(Fact)に基づいて判断する「メディア・リテラシー」を持つべきだ。
② 投票率の低下と無関心(Voter Apathy)
- 論点:
- 特に若者の政治離れ。
- 「一票では何も変わらない」という無力感。
- 結論:
- 民主主義は「参加(Participation)」なしには成立しない。無関心は、独裁や権利の喪失(Loss of rights)を招く。
2. 「自由(Liberty)」vs「安全(Security)」
これは政治だけでなく、テクノロジー分野とも絡む永遠のテーマです。
- 対立構図:
- テロ対策や感染症対策のためには、ある程度「個人の自由(Privacy)」を制限して、「監視(Surveillance)」を強めるべきか?
- 筆者の立ち位置(パターン):
- 安全は大事だが、「行き過ぎた監視」には警鐘を鳴らす。
- 一度失った自由を取り戻すのは難しい。政府の権力(Authority)は常に監視されるべきだ。
★読むコツ
「Trade-off(トレードオフ/両立しない関係)」という単語が鍵です。「あちらを立てればこちらが立たず」というバランスの話だと予測しましょう。
3. グローバリズムと国家(Nation State)
- 論点:
- 国境を越えて人や物が動く時代に、「国家(Nation)」の役割は薄れているのか?
- 移民(Immigration)問題: 経済的なメリット(労働力)と、文化的な摩擦(Cultural friction)の対立。
- 結論パターン:
- 単純な「排斥」ではなく、「統合(Integration)」や「多文化共生」の道を探るべきだ。
4. 【厳選】政治・社会テーマの必須単語リスト
「一般的な意味」と「政治的な意味」が乖離している単語が多いため、ここが最大の落とし穴になります。
【意味がガラッと変わる多義語】
- Bill
- × 請求書、お札
- ○ 法案
- ※「Pass the bill(法案を可決する)」は鉄板フレーズ。
- Constitution
- × 構成、体格
- ○ 憲法
- ※The Constitution(大文字C)で「合衆国憲法」を指すことも多い。
- State
- × 状態
- ○ 国家、州
- ※Secretary of State(国務長官)など。
- Party
- × パーティー(飲み会)
- ○ 政党、党
- ※Ruling party(与党)⇔ Opposition party(野党)。
- Administration
- × 管理
- ○ 政権、政府、行政
- ※The Biden Administration(バイデン政権)。
- Cabinet
- × 棚
- ○ 内閣
- Poll
- ○ 世論調査、投票
- ※Opinion poll(世論調査)。Election(選挙)とセットで。
【長文の「格」を決める重要語】
- Conservative
- ○ 保守的な(伝統重視、変化を嫌う)
- Liberal
- ○ リベラルな、革新的な(個人の自由重視、変化を好む)
- Sovereignty
- ○ 主権
- ※国家が他国に干渉されずに決める権利。
- Diplomacy
- ○ 外交
- Candidate
- ○ 候補者
- Bias
- ○ 偏見、先入観
- ※Prejudiceと言い換えられることも多い。
