二神大輝 「うちの子、高校に入ったのに成績がなかなか上がらなくて…」「大学受験まであと少しなのに、何をサポートすればいいのかわからない」
そんな不安を抱えていらっしゃる保護者の皆様、あなたは決して一人ではありません。実は、大学受験において保護者のサポートは想像以上に重要な役割を果たしているのです。
驚きの調査結果：約76％の保護者が大学受験の情報収集に積極的に取り組んでおり、適切なサポートを行っている家庭では、第一志望校合格率が約12％も高いことが明らかになりました。
高校生の保護者の皆様は、それぞれ異なる課題や悩みを抱えていらっしゃることでしょう。せっかく高校に進学したのに思うように成績が伸びない、学校の授業についていけなくなった、勉強のモチベーションが上がらない…そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年度の最新入試情報とともに、高校生の保護者だからこそ知っておきたい効果的なサポート方法について、温かい気持ちでお話しさせていただきます。
2025年度入試で起きている大きな変化
まず、今年度の大学入試がどのように変化しているのか、保護者の皆様にぜひ知っていただきたい重要なポイントをご紹介します。
新課程入試の本格的スタート
2025年度は、新学習指導要領で学んだ生徒たちが初めて大学受験を迎える記念すべき年です。これまでとは出題範囲や傾向が大きく変わるため、お子さんも戸惑いを感じているかもしれません。特に「情報Ⅰ」が新たに共通テストに加わったことで、文系のお子さんも理系的な思考力が求められるようになりました。
英検利用入試の急激な拡大
注目すべき変化：2025年度入試では、英検などの英語外部検定を利用する大学が478校に達し、全大学の63％を占めるまでになりました。これは前年度から大幅な増加です。
この変化は高校生にとって大きなチャンスです。英語外部検定を利用することで、一般入試よりも有利に受験を進めることができる場合があります。もしお子さんがまだ英検を取得していない場合は、今からでも遅くありません。
総合型選抜における探究学習の重視
2025年度は「探究学習1期生」が受験する年でもあります。総合型選抜を実施する大学の92％が探究活動を評価対象としており、高校での探究学習や課外活動での深い学びが大きなアドバンテージとなります。
高校生の保護者が抱える共通の悩みと課題
高校生の保護者の皆様から、よくお聞きする悩みをまとめてみました。「うちだけじゃなかったんだ」と安心していただければと思います。
成績不振への不安
高校生の保護者からよく相談される成績不振の問題。これは、入学当初は成績が良かったお子さんが、学年が上がるにつれて成績が下がってしまう状態です。
実は、これは多くの高校で見られる現象です。高校受験時の学力と、その後の継続的な学習習慣は必ずしも一致しないからです。大切なのは、今からでも十分に挽回可能だということを知っていただくことです。
保護者の皆様へのメッセージ
お子さんが成績不振に陥ってしまったとしても、決して諦める必要はありません。適切なサポートと学習環境があれば、必ず改善することができます。多くの生徒が高校2年生や3年生で大きく成績を伸ばしています。
学校の授業についていけない悩み
高校では、中学校よりも格段に難しい内容を学習するため、授業についていけなくなってしまうお子さんも少なくありません。特に数学や英語などの積み重ね科目では、一度つまずくとその後の内容も理解できなくなってしまいます。
「子どもに勉強を教えてあげたいけれど、高校の内容は難しくて分からない」「どの参考書を買ってあげればいいのか迷ってしまう」そんなお悩みを抱えていらっしゃる保護者の方も多いのではないでしょうか。
学習モチベーションの低下
高校受験という大きな目標を達成した後、次の大学受験までの期間や、高校生活に慣れてきた頃に学習モチベーションが低下してしまうお子さんも少なくありません。
「せっかく頑張って高校に入ったのに、最近は勉強に身が入らない様子で…」そんな心配をお持ちの保護者の方も多いかと思います。
学年別・時期別の保護者サポート術
それでは、具体的にどのようなサポートをしていけばよいのか、学年別にご提案させていただきます。
高校1年生：基礎固めと学習習慣の確立
この時期の保護者の役割：温かく見守りながら、学習習慣の土台を作る
- 毎日の学習時間を一緒に決めて、継続をサポート
- 定期テストの結果に一喜一憂せず、努力のプロセスを褒める
- 苦手科目が出てきた時は、早めに適切な対策を検討
- 部活動と勉強の両立を応援し、バランスの取り方を一緒に考える
高校2年生：目標設定と受験意識の向上
この時期の保護者の役割：将来への興味を引き出し、受験への意識を高める
- 大学や職業について家族で話し合う機会を作る
- オープンキャンパスや進学イベントへの参加を提案
- 英検などの資格取得を通じて、達成感を味わえる機会を提供
- 学習の意味や価値について、お子さんと対話する
高校3年生前半：本格的な受験準備開始
この時期の保護者の役割：受験体制の構築をサポートし、情報収集を積極化
- 志望校について具体的に話し合い、必要な学力レベルを把握
- 塾や予備校の検討を本格的に始める
- 受験に関する情報収集を積極的に行う
- お子さんの学習環境を整える（勉強部屋、参考書など）
高校3年生後半：最終段階のメンタルサポート
この時期の保護者の役割：精神的な支えとなり、最適な学習環境を提供
- 過度なプレッシャーを与えず、お子さんのペースを尊重
- 健康管理（食事、睡眠）を最優先にサポート
- 受験校の選定について、冷静なアドバイスを提供
- 不安な時には話を聞き、励ましの言葉をかける
現在10月時点での具体的サポート法
今、まさに10月という時期は、学年によって保護者の皆様がすべきことが大きく異なります。
高校3年生の保護者の皆様へ
受験本番まで残り数ヶ月となりました。この時期は、お子さんの体調管理と精神的なサポートが最も重要です。「頑張って」よりも「応援しているよ」「体調は大丈夫？」といった声かけを心がけてください。
高校1-2年生の保護者の皆様へ
冬休みに向けて、学習計画を一緒に立てる絶好の時期です。苦手分野の克服や英検取得など、具体的な目標を設定してみてください。
塾選びで重視すべき「子どもとの相性」の見極め方
最近の調査で驚くべき結果が明らかになりました。保護者が塾選びで最も重視するのは「合格実績」ではなく、「子どもとの相性」であり、その重要度は合格実績の2.5倍にも達するというのです。
お子さんの学校に合わせた指導の重要性
一般的な塾や予備校は、標準的なカリキュラムを組んでいます。しかし、学校によって学習進度や使用教材が異なるため、お子さんの学校に合わせた対応が重要です。
特に以下の点で、個別対応の指導が有効です：
- 学校の教材や進度に合わせた対応
- 学校の進度に合わせた学習計画
- 定期テスト対策と受験対策の両立
- 高校3年間を見据えた学習戦略
子どものメンタルサポート術
成績の良し悪しに関わらず、お子さんにとって保護者の存在は何よりも心の支えとなります。
成績不振時の声かけ方法
「なんで成績が上がらないの？」「もっと頑張りなさい」といった言葉は、お子さんを追い詰めてしまう可能性があります。代わりに：
効果的な声かけの例
- 「最近、勉強で困っていることはない？」
- 「一緒に勉強方法を見直してみよう」
- 「少しずつでも前進しているね」
- 「どんな結果でも、あなたを信じているよ」
やる気を引き出すコミュニケーション
お子さんのやる気を引き出すためには、まず話を聞くことから始めましょう。勉強の話だけでなく、学校生活や友人関係、将来の夢など、幅広い話題でコミュニケーションを取ることが大切です。
専門的なサポートの重要性
ここまで家庭でできるサポートについてお話ししてきましたが、高校生の指導には専門的な知識と経験が不可欠です。
東武東上線沿線にお住まいの保護者の皆様の中には、県立川越高校、川越女子高校、立教新座高校、川越東高校、星野高校などの様々な高校にお子さんを通わせていらっしゃる方も多いかと思います。これらの学校は素晴らしい教育環境を提供していますが、それぞれに特色のあるカリキュラムを採用しているため、学校の特徴を理解した指導が効果的です。
EMiL個別指導塾では、2017年から総合型選抜の専門指導を行っており、様々な高校の生徒の指導について豊富な経験を積んでいます。完全1対1の指導により、お子さん一人ひとりの学習状況や性格に合わせたオーダーメイドの指導を提供し、保護者の皆様との密な連携を通じて、お子さんの成長を多角的にサポートしています。
特に高校生の場合、学校の定期テスト対策と大学受験対策を両立させることが重要ですが、これには学校のカリキュラムを深く理解した指導が不可欠です。様々な学校の教材や進度に精通した講師陣が、お子さんの「今」の状況から逆算した最適な学習プランを提案いたします。
今日からできる具体的なアクションプラン
最後に、保護者の皆様が今日からすぐに実践できる具体的なアクションをご提案します。
今すぐできる家庭でのサポート
今週中に実践していただきたいこと
- お子さんとの対話時間を増やす
勉強の話だけでなく、将来の夢や興味のあることについて話してみてください - 学習環境を見直す
勉強部屋の整理整頓、照明の確認、集中できる環境作りを一緒に行ってください - お子さんの頑張りを具体的に褒める
「テストの点数が上がったね」よりも「毎日コツコツ勉強している姿勢が素晴らしい」という褒め方を
塾との効果的な連携方法
もしお子さんが塾に通っている場合は、塾との連携も重要です：
- 定期的に塾の先生とお子さんの様子について情報交換する
- 家庭での学習状況を塾に共有する
- 塾での指導方針について理解し、家庭でも同じ方向性でサポートする
子どものモチベーション維持策
長期間にわたる受験勉強において、モチベーションの維持は大きな課題です。保護者の皆様ができることは：
- 小さな目標達成を一緒に喜ぶ
- 息抜きの時間も大切にする
- お子さんの努力を家族で認め合う雰囲気を作る
- 結果よりもプロセスを重視する姿勢を示す
まとめ：保護者の皆様へのメッセージ
大学受験は、お子さんにとって人生の大きな節目の一つです。そして、この重要な時期を支える保護者の皆様の役割は、想像以上に大きく、意義深いものです。
高校生の保護者の皆様が抱える悩みや不安は、多くのご家庭で共通しているものです。お子さんの成績に一喜一憂したり、「こんなはずじゃなかった」と思ったりすることもあるかもしれません。しかし、そのような時こそ、お子さんにとって最も必要なのは、保護者の皆様の温かい理解と継続的なサポートなのです。
データが示すように、保護者が積極的に関わることで、お子さんの合格率は確実に向上します。しかし、それは決して勉強を強制したり、過度なプレッシャーをかけたりすることではありません。お子さんの個性を理解し、それぞれに合った方法でサポートすることが最も重要です。
今回ご紹介した内容が、保護者の皆様とお子さんにとって、より良い受験期間を過ごすためのヒントになれば幸いです。お子さんの成長を温かく見守りながら、適切なサポートを続けていただければと思います。
もし何かお困りのことがございましたら、遠慮なく専門家にご相談ください。お子さんの明るい未来のために、私たちも全力でサポートさせていただきます。