完璧ではなくてもやってみる素直さ

勉強でも部活でも、成長が早い人には必ず共通点がある。
それは「最初から完璧にやろうとすること」ではなく、素直に取り組み、やりながら修正していく姿勢

過去問分析ひとつとっても、同じことをやっているはずなのに、伸びる人とそうでない人がいる。
その差は知識量よりも「やり方」「姿勢」に表れる。

今日はその違いについて話をします。


取り組み方の違いが結果を変える

過去問分析をやってみると、同じ課題に取り組んでいても姿勢の違いがはっきり表れます。

  • とりあえずやってみた人
  • 継続して取り組んでいる人
  • 妥協せずに細かいところまで徹底する人
  • ただ「やらされている」だけの人

結果を出すのは、もちろん「妥協せず、素直に継続する人」です。

方法論よりも「どう取り組むか」の意識が大きな差を生みます。


完璧は最初から求めなくていい

最初から完璧にできる人はいません。だからこそ、まずやってみることが大事です。
「間違えたらどうしよう」ではなく、「間違えたから修正できる」と考える。先生からFB(フィードバック)をもらい、修正し、次につなげる。
そのサイクルを回せる人ほど、伸びます。


ブラックボックスの正体

「過去問をやっているのに伸びない」という生徒がいます。その理由は、知識の不足ではなく、意識や思考の違いです。
やり方を形式的に真似ても、考え方がブラックボックスのままでは力はつきません。

大切なのは、「思考を言語化し、修正しようとする姿勢」です。

解いているときに「なんとなく」選んで、「なんとなく」答えが合ってしまう。
この状態だと、間違えたときに どこでつまずいたのかが分からない。だから修正ができないのです。

逆に、思考を言語化することで次の効果が生まれます:

  1. 誤解が明確になる
     「なぜその選択肢を選んだか」を言葉にすることで、自分の論理のズレに気づける。
  2. 再現性が高まる
     言葉にした解法プロセスは、次の問題でも同じように使える。点数が安定していく。
  3. フィードバックが的確になる
     先生が「思考の跡」を見れるから、どこを修正すべきかが一瞬で分かる。独学より成長が速い。

つまり、言語化は「思考の可視化」であり、「修正可能な状態」に変える作業。
だからこそ、過去問の点数アップに直結する。


楽しめるほど素直な生徒は強い

今日も「過去問分析が楽しい!」と言いながら、全問の思考プロセスを洗い出している生徒がいました。夏休みの間に飛躍的に成長したのも納得です。
素直に取り組むからこそ、伸びる。小さな成長を楽しめるからこそ、続けられる。その積み重ねが、大きな成果を生み出します。


まとめ

「完璧ではなくても、とにかくやってみる」
「素直に先生からのアドバイスを受け入れて修正する」

この姿勢こそが、合格に直結します。
やらされているだけの受け身ではなく、主体的に取り組む。小さな一歩からでいい、素直さを持って進んでいこう。

この記事を書いた人

なおき